【GIU 16】日本語解説 過去完了進行形 ( Past Perfect Continuous; I had been doing)
過去完了進行形とは
過去完了進行形は、過去に起こった出来事の前に何かが継続して起こっていたことについて使うことができます。文字通り、「過去完了+進行形」です。過去完了については下記記事にて簡単に解説しています。
シチュエーション1:大雪が降った翌日
昨夜大雪が降りました。しかし真夜中に止んだようです。今朝外に出てみると雪が積もっていました。しかし今は雪が降っておらず天気がよいです。
上記のような状況で、過去完了進行形を使うことができます。ここでの過去形は「雪が降り止んだ」ことです。それまでに雪が降っていました。その雪がしんしんと降っているニュアンスを含めたいでの「過去完了進行形」を使います。
Trees are covered by snow.
It had been snowing last night.
木に雪が降り積もってる。
昨夜は雪が降っていたんだね。
シチュエーション2:散歩途中の土砂降り
私は昨日散歩をしていました。散歩をしていた時に大雨が降り、散歩を中止して帰宅しました。現在、私はそのことを友人に話しています。
When It started raining heavily, I had been taking a walk around my house.
大雨が降り始めたとき、私は家の周りを散歩していたんですよ。
現在完了進行形と過去完了進行形の違い
シチュエーション3:スーパーの開店を待つ
セール品を買いたいため朝からスーパーの開店のために並んでいます。今までのところ20分もスーパーの前で待っています。
I've been waiting here for 20 minutes.
20分もここで待っていますよ。
そもそも現在完了とは過去のある時点から今の今までで起こっていることに対して使うことができました。スーパーが開店するまで20分も待っていたがようやく開店した、という時に現在完了進行形
過去進行形と過去完了進行形の違い
このセクションでは過去進行形と過去完了進行形の違いを説明します。日本語の漢字で書くとたいそうな文法体系ではないかとも思いますが、文法ルールのコアは実はとてもシンプルです。ここでしっかりと理解をしてしまいましょう。
下記はEnglish Grammar in Useの教材より引用した文章です。過去進行形と過去完了進行形の違いが分かりやすい文章になっていますので参照してみましょう。
日本語にしてしまうと、過去進行形と過去完了形の違いが消えてしまう感じはありますが、実は時系列的には同じ内容を意味しています。
シチュエーションとしては、先ほど外に出かけた時には雨が降っていなかった(過去進行形)。日が照っていた(過去進行形)。ここがなぜ過去進行形になっているかというと、過去に外に出かけた時には、その状態が続いていたというニュアンスを含ませたいからです。日本語でも「雨が降る = 一般的」「雨が降っている = 進行形」とではニュアンスが違いますよね。
また、外に出かけた時はすでに過去のことです。その時にすでに地面が湿っていました。地面が湿っていた、しかしその過去の時点で日が照っていたため、それ以前に雨が降っていたということです。過去の前の過去なので「大過去」と呼ばれていたりします。今回はわかりやすく「大過去」としてみました。日本語にはない文法イメージなので最初は取っ付きにくいかもしれません。同じような文章を見ながら、過去進行形と過去完了進行形のイメージをご自身も頭に定着させていきましょう。
過去形と過去完了形
こちらも例文からイメージをつかんでいきましょう。
過去に親友だった2人でしたが、ある理由から連絡を取らなくなり今は連絡をしても帰ってこない状態、そんな時にも使えるのが過去完了形です。