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【検証】BUMP「臆病者」説
BUMP OF CHICKENという名前は、当時高校生だったメンバーが、英和辞書を引いて「臆病者の一撃」や「弱者の反撃」という意味でつけたものです。そこでどれくらい「恐怖」を描いているかを数えました。
集計対象
集計したのは、ガラスのブルースから記念撮影までの販売された楽曲の中から、隠しトラックと歌詞のない曲を除いた、計114曲です。
集計単語
「臆病」に関連する次の単語を数えました。
恐い 怖い 恐れる 恐がる 怖がる 恐怖 臆病 怖じ気付く
結果は……
38.6%(44曲)です!
ちょっと多くない……? いいや、意外とそんなこともないかもしれない。他のバンドは……
RADWIMPS: 11.5%(16/139曲)
ASIAN KUNG-FU GENERATION(アジカン): 3.5%(5/142曲)
KANA-BOON: 6.1%(5/82曲)
以上のように、この中でもっとも多いRADWIMPSの3倍を超える比率で使っていることが分かります。うん、やっぱり多いな!!!
内訳
アルエ、リトルブレイバー、ノーヒットノーラン、ナイフ、
ベストピクチャー、続・くだらない唄、
Title of mine、バイバイ、サンキュー、
オンリー ロンリー グローリー、embrace、レム、睡眠時間、
メーデー、supernova、ハンマーソングと痛みの塔、時空かくれんぼ、飴玉の唄、銀河鉄道、真っ赤な空を見ただろうか、
R.I.P.、ウェザーリポート、透明飛行船、魔法の料理~君から君へ~、HAPPY、66号線、セントエルモの火、angel fall、beautiful glider、pinkie、
友達の唄、ゼロ、グッドラック、ディアマン、ほんとのほんと、虹を待つ人、(please)forgive、
Hello,world!、morning glow、サザンクロス、大我慢大会、GO、ファイター、
アンサー、リボン
実際の該当箇所は、こちらへどうぞ。
所感
BUMPを聴けば「恐怖」に当たるレベルで多いです。とくに5thアルバム「orbital period」以降で使用頻度が上がっています。その中でも、6thアルバム「COSMONAUT」は、9/14曲で使われています。
さらに、BUMPの用いる「恐怖」には、明確な特徴があります。それは、恐怖を肯定し、否定しないところです。たとえば、次の箇所は「恐怖の否定形」です。
・腕の中へおいで 怖がらないでおいで(embrace)
・終わらせる勇気があるなら 続きを選ぶ恐怖にも勝てる(HAPPY)
このように、「怖くない」や「恐怖を乗り越えられる」という表現をしているのは、44曲中6曲です(そのうち1曲は「怖くないというけど本当は怖いでしょう?」というメッセージを持っています)。
作詞者の藤原さんは、いったい何をそこまで恐れているんだ……。
結論
「BUMP OF CHICKEN」は名で体を表わしすぎ!!!
おわりに
私はなんとなく気づいていました。BUMPが「怖い」というモチーフを好んで使っていることに。しかしながら、実際に調べてみると驚くほど多かったです。
使用頻度が高いということは、それだけそのアーティストにとって思い入れのあるテーマなのだと思います。バンプにとっての「怖い」はそういう概念なのでしょうね。
よろしければ、スキを押してくだされば幸いです。該当箇所をまとめた巻末資料もございます。