えるえつ@哲学・音楽

知りたい・試したい・学びたい・創りたい人のために、哲学・心理学・音楽などをコラムにして…

えるえつ@哲学・音楽

知りたい・試したい・学びたい・創りたい人のために、哲学・心理学・音楽などをコラムにしています。BUMP OF CHICKENと中島みゆきさんが大好き。

マガジン

  • えるえつマガジン

    えるえつりょうが書いたコラムとエッセイの一覧です。ジャンルは、哲学・心理学・社会学・創作技能(noteの使い方、音楽理論)などです。

  • BUMP OF CHICKEN's note

    ファンの私が書いた、BUMP OF CHICKENについてのnoteがまとめてあります。

最近の記事

色指定可!プロンプトだけできれいなグラデーションヘアを出す【Stable Diffusion】

最近、理想的なバーソロミュー系男子を出したくて奮闘しています。その副産物として、綺麗なグラデーションヘアを出しやすくするプロンプトを見つけたので、備忘録的にシェアしておきます。 ※ただ、このプロンプトは色の組み合わせによってはグラデーションがでませんでした。試した中だと、pink×green、pink×cyan、white×redはダメでした……。 プロンプト早速、プロンプトを紹介します。 {頭頂部の色} hair, [(gradient hair from {毛先の色

    • ログラインの作り方②究極の二者択一・ジレンマ型ログライン

      前回は、基本型と応用型のログラインを紹介しました。 これらはどちらも、主人公の前に「障害」が現れて、それを何とかしようとする「問題解決型」のログラインでした。 打って変わって今回は「どちらも選びたいけど、どっちかしか選べない!」という悩ましい選択肢が主人公に提示される「ジレンマ型」のログラインを紹介します。 問題解決型ログラインが冒険ものやサスペンスで使いやすい型なのに対して、ジレンマ型は恋愛ものやミステリーのような複数の選択肢が与えられるストーリーで使いやすい型となっ

      • ChatGPTにメカクレ大好き海賊紳士バーソロミュー・ロバーツを宿らせるプロンプト【not深津式人格注入プロンプト】

        早速、こちらの画像をご覧ください。 このような文章も出力できるChatGPT向け・キャラクターChatbotのプロンプトをご紹介します。この記事は、GPT-3.5をブラウザ上で動かしてお話をしたいと思う、プロンプト初心者向けです。なので、説明は丁寧に進めていきます。 ところで、バーソロミュー・ロバーツはご存じですよね? えっ、メカクレキャラが出てくるたびにツイッターのトレンドを賑わせるヤベェ奴、Fate/Grand Orderに登場するバーソロミューをご存じでない!?しょ

        • コピペで簡単♪ChatGPTと物語のあらすじを作ろう

          ただいま界隈を激震させている「ChatGPT」。これを使って、新しい物語のあらすじを作るプロンプトを作成しました。 コピペするだけで、それなりのものが出せます。が、より面白いあらすじを作るためにどう改変していくかや活用法も、実際の入力・出力文を例にして紹介していきます! プロンプト私は以前、ログライン(≒あらすじ)の書き方についてのnoteを書きました。 これをプロンプトにすると、次のようになります。 # Introduction* You are a profess

        色指定可!プロンプトだけできれいなグラデーションヘアを出す【Stable Diffusion】

        マガジン

        • えるえつマガジン
          99本
        • BUMP OF CHICKEN's note
          8本

        記事

          小説文の書き方・3つの叙述法とテンポ、緩急のつけ方、そして描写の上達法

          魅力的なプロットやキャラだけでは小説は書けません。なぜなら、実際に文章の形に落とし込まなければ「小説」にならないからです。今回は、小説の文章の書き方とコツについて、説明していきます。 小説の3つの叙述方法上記によると、小説の文章は「描写・場面・説明」の3つから構成されています。描写は「スローモーションやストップモーション」、場面は「等速再生」、説明は「倍速再生やカット編集」に該当します。当然、物語内での時間経過は「説明<場面<描写」の順で遅くなります。 しかしスローにした

          小説文の書き方・3つの叙述法とテンポ、緩急のつけ方、そして描写の上達法

          キャラの作り方②キャラの基本構造と個性の作り方

          小説を書く上で重要になってくる「キャラ」。前回は役割と会話に注目して解説しました。2回目の今回は、キャラの性格や個性の作り方について説明していきます。 参考資料 キャラを構成する4つの要素「キャラ」の構成要素は、主に次の4つで説明できます。 これらは4つは、原則として一致するようにキャラ描写をしていきます。なぜなら、その方が読者にとって自然に感じて読みやすいからです。 では、それぞれの要素について説明していきましょう。 性格と価値観他の3つの要素を生み出す基準となる

          キャラの作り方②キャラの基本構造と個性の作り方

          キャラの作り方①ダイアログカルテットモデルと5つ星システム

          小説を書く上で重要になってくる「キャラ」。その作り方を2回に分けて解説します。1回目は、物語の進行におけるキャラの役割について、特にキャラの「会話」に的を絞って解説していきます。 ナラティブクエスチョンの解決と弁証法前回、物語で解決すべき問題を「ナラティブクエスチョン」としました。これは、物語の序盤で提起され、終盤に解決され、解決と同時に物語を終局に向かわせるものです。この問いの答えを導くことが、物語なのです。 さて、このような問題の解決にちょうどいい考え方があります。そ

          キャラの作り方①ダイアログカルテットモデルと5つ星システム

          ログラインの作り方①・物語や小説の書き方を上達させたいなら多分これが一番速いと思います

          このコラムでは、物語およびログラインの定義と、作者オススメのログラインの作り方2種について解説しています。 物語や小説の上達のためには、ログラインを作り、それを基に短編小説を書くのが一番速いです。そこで、ログラインの作り方だけでなく、実は小説に欠かせない「お楽しみシーン」や、短編小説の文字数の目安についても説明しています。さらに、その先の長編小説の書き方についても少し触れています。 ログラインとはログラインとは「物語を一文で説明したもの」を指します。プレミスとも呼ばれます

          ログラインの作り方①・物語や小説の書き方を上達させたいなら多分これが一番速いと思います

          小説の構成要素と上達のための知のツール・もくじ

          このコラム群では、小説や物語を作るときに私がよく使う、考え方と知のツールを紹介していきます。 概要私は、創作物全般の基本となる構造を次の図のように考えました。 創作物は4つの要素「コンテキスト(文脈)-リズム-モチーフ-テーマ」からできています。そして、どんな「意味」を表現するかは「テーマとコンテキスト」、どんな「表象(つまり伝える方法)」で表現するかは「モチーフとリズム」から決まります。 くわえて、「テーマとモチーフ」は合わせて「コンセプト(概念)」と呼び、モチーフは

          小説の構成要素と上達のための知のツール・もくじ

          メカクレ類型論~なぜ目元を隠し、いつ見せるのか?

          メカクレは最高だよなぁ!?バーソロミュー・ロバーツ!!! 「見えないものを見ようとするためには、まず見えないという前提が必要なんだよ!」でメカクレを推して半生を過ごした筆者による、メカクレ属性布教&お気持ち表明noteです。 どのような理由でメカクレキャラは目元を隠し、いつ見せるのかについての王道・定番パターンを紹介します。さらに、履修済みの作品はそれぞれのキャラクターの簡単な説明(という名のオタク語り)を書いていきます。そこは補足なので、まずは読み飛ばしてもいいです。た

          メカクレ類型論~なぜ目元を隠し、いつ見せるのか?

          お久しぶりです。今月は記事をたくさん投稿します。明日2~4日までは3日連続、それ以降は毎週水曜(9、16、23日)投稿予定となります。明日の分はオタク向けの推し語りのネタ記事、そして以降は小説執筆のためのハウツーコラムとなります。ではでは、どうぞよしなに。

          お久しぶりです。今月は記事をたくさん投稿します。明日2~4日までは3日連続、それ以降は毎週水曜(9、16、23日)投稿予定となります。明日の分はオタク向けの推し語りのネタ記事、そして以降は小説執筆のためのハウツーコラムとなります。ではでは、どうぞよしなに。

          二千の顔を持つ竜、と賢者【物語元型論】

          このコラムでは、物語において典型的な敵と味方のタイプについて解説します。英雄は、形を変えて様々な作品に登場します。それは英雄と対峙する竜、彼を手助けする賢者も同様です。 竜とは?英雄譚における「敵」の代表は「竜」です。竜は、自然のマイナス面(災害や飢饉など)をキャラクター化した存在で、特に川などの「水」に関連が深いです。英雄は、自然をコントロールして掌握する必要があり、それを「竜との戦い」という物語に落とし込んだのが、英雄譚なのです。 竜の類型には、他にも「自然」に関する

          二千の顔を持つ竜、と賢者【物語元型論】

          豊穣神話のまとめと行為者モデル【物語元型論】

          ここまで3回に渡って、英雄譚の片割れである豊穣神話についての解説をしてきました。なので、この辺りで一旦まとめをしておきましょう。まとめをするにあたり、説明にちょうどいいモデルを見つけたので、まずはそこから説明していきます。 行為者モデルとは行為者モデルとは物語の役割を6つに分けて、それぞれを関連づけたものです。典型的な英雄譚、つまり「村を旅立った英雄が竜を倒してお姫様と結婚する」物語なら、このモデルは次のようになります。 典型的な英雄譚では、王様の「お姫さまを救い出した者

          豊穣神話のまとめと行為者モデル【物語元型論】

          豊穣物語、聖婚と王座を巡る決闘【物語元型論】

          前回は、英雄の誕生について解説しました。英雄は文明の創始者です。彼の誕生により、時代は狩猟採集社会から農耕牧畜社会へと移行します。今回は、その農耕牧畜社会における豊穣神話を解説します。季節の循環を表わすこの神話には、2つの重要なイベントがあるのです。 脇役となった女神と聖婚 英雄の誕生によって、豊穣神話の主役は地母神ではなくなりました。それどころか地母神すらいなくなりました。なぜなら、彼女は分かたれ、別々の女神となったからです。つまりポジティブな面は豊穣神、ネガティブな面は

          豊穣物語、聖婚と王座を巡る決闘【物語元型論】

          文明開化と英雄の誕生【物語元型論】

          前回は最初期の豊饒神話について説明しました。これは狩猟採集社会における季節の循環を表わす物語です。 今回は一旦、豊饒神話からわき道に逸れて、英雄の誕生について解説します。 タブー破りと呪的逃走 永遠の少年は地母神に依存しきっています。それ対して、英雄は地母神から自立し、離れようとする存在です。 しかし、この自立は女神に対する挑戦や反逆、つまりタブー破りです。禁忌を侵す者に、地母は恐ろしい面を向けます。容赦なく襲い掛かり、取って食おうとするのです。 だから、英雄はこれをう

          文明開化と英雄の誕生【物語元型論】

          豊饒神話と永遠の少年【物語元型論】

          英雄譚は、成長物語と豊穣神話から成り立っています。前回は、豊穣神話の主役である地母神(グレートマザー)について解説しました。 今回は、新たな登場人物を加え、最古の豊穣神話について解説していきます。 大人になれない少年神豊饒神話は、季節の変化と循環についての物語です。 主役である地母神は、大地の化身で、自然を象徴するキャラクターであることは、前回説明した通りです。 この物語には彼女の他にもう一人、重要な脇役が登場します。それが、少年神(または少年王)です。少年神は大地に

          豊饒神話と永遠の少年【物語元型論】