新茶の季節
GWからお茶刈りが始まって、日中は家のお茶刈りの手伝いをしている。
我が家には7箇所の茶畑がある。そのうちの一つは山の上にあって、そこから見える風景が私が一番好きな景色。
左手には海が見えて、斜め左手には富士山が見えたり見えなかったり。
幼い頃に比べたら、田園がなくなり地元もすっかり都会化した。お茶農家さんも高齢化してきて、ボーボーに荒れ果てた茶畑や、茶の木をこいでしまった畑、茶の木からオリーブの木に変わってしまった畑と様々だ。
初夏に向けて、深い緑色の茶の木から瑞々しい新芽が出始め、黄緑色が眩しい光景へとガラッと変わる。
天気が良い日は空の青とのコントラストが本当に美しくって、空に向かって真っ直ぐに凛と新芽が伸びている。
お茶農家の贅沢な新茶の楽しみ方。
新芽の柔らかい葉を天ぷらするのだ。
塩を少しつけて食べると、お茶の苦味にほんのりとした甘味、そしてふわっとお茶のいい匂いが香ってくる。
さて、今日も明日もお茶刈り。
手摘みではなく機械を使って刈っていく。実は普段よく見る茶畑の風景は刈っているものが多くって、摘み取り用の茶の木は四角や丸い形の木にはなっていない。
刈るのも、袋を持ったり、刈り取った茶葉を運んぶのも重労働。お茶の季節は家族総出で、できる人がお手伝い。多い時は一日300kgくらい刈り取るのだ。
我が家でも、この風景がいつまで続くことができるんだろうか。
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