オリジナル小説、完結しました。
カクヨムにて4年前から連載していたオリジナル小説『HARUKA〜美少女アイドルの性別が女とは限らない〜』が、全45話で完結しました。
この作品は、忙しい合間を縫って、書いたり書かなかったりを繰り返していて、ストーリー構成とか一切考えずに、ほとんどノリで書いてしまっていて、大人になってから書いた作品としては、ある意味処女作と言えるものになります。
いつも書き始めても、途中までいって諦めてしまうので、なんとか完成することができて本当に良かったと思っています(書き直したい部分は多々ありますが)
本来は、Web漫画にする予定だったもので、もっと時間と画力があれば、挿絵的なものも随時書きたいなって思ってましたが、それは叶いませんでしたので、せめて主人公だけでも……と、ハルカを描きました。
以下、あらずじと第一話を掲載しておきます。
興味を持っていたける方、いらっしゃいましたら是非カクヨムにて本編をご覧ください^^
【あらすじ】
最近人気の美少女アイドル・ハルカ。
ハルカの登場により、人気も仕事もファンも全部を奪われた!と、逆恨みする栗原みちるは、ハルカを陥れようと、ある行動にでる。
そこで、みちるはハルカの秘密を知り、逆にハルカの秘密を守る立場に!?
第1話 あの女
街はもうすぐやってくるクリスマスイヴに向けて、いつも以上にざわめき立っていた。
夜になれば、イルミネーションが私には眩しくて、眩しくて、腹が立つくらいだ。
何度か、バカみたいにイチャつきながら歩いてる男女とすれ違い、殴りたい衝動をなんとか堪えながら、大きな交差点の前で立ち止まった。
ふと、見上げたビルの大型画面では、生放送の音楽番組が流れていて、今年一年を彩ったアーティスト達が今夜の出演者として次々と紹介されている。
そして、その中に、私はいなかった。
今年も出るはずだったのに...
私の居場所を、 ”あの女” は簡単に奪っていった。
『さて、最初の曲は、今年の4月にデビュー。先月発売されたファーストアルバムが4週連続ランキング1位と、大変人気のこの方!』
一瞬ステージが映り、すぐに司会の女子アナへカメラが切り替わりる。
『ハルカさんで、デビュー曲 《HARUKA》 。そして、自身が出演されていますドラマの主題歌 《グローリーデイズ》 のスペシャルメドレーです!どうぞ!』
壮大なイントロと共に、画面いっぱいに、あの女の笑顔が映った。
「ハルカでてるじゃん!かわいい!!」
「髪短くなってる!ボブもかわいい!!」
「ハルカちゃんはかわいいなぁ!最近こんなに透明感のあるアイドルらしい娘はいないよなー」
「歌も上手だしな!俺の息子もファンなんだよー」
私の隣に立っていた女子高生は憧れの眼差しを向け、その近くにいるおじさん達は昔のアイドルを彷彿とさせると、あの女を褒めちぎっているのが、余計に腹が立つ。
また殴りたい衝動をなんとか堪えて、ようやく青に変わった信号を睨みつけ、ブーツのヒールの音を響かせながら目的地へ向かった。
目指すのは、今この生放送が行われているテレビ局。
私の居場所を奪ったあの女をどうにか陥れて、潰してやる!!
そう、思ってた。
あの秘密を知るまでは...
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