オタクだったんだ!
映画とかアニメとか、物語があるものが好きだけれど、自分のことをオタクだと思ったことはあまりない。
オタクになりきれていない、と思っている。
私は推しに貢ぐみたいな趣味もないし。
でも最近とある作品の、アニメ版を2.5周し、映画版を3.5周し、小説を6冊買い、スピンオフの漫画を4冊買い、設定資料集を2冊買い、夜な夜な2次創作を読み、仕事中にも楽曲を聴いていて、いよいよオタクだという気がしてきている。アニメに対する色々な人の解釈も、片っ端から調べまくっている。
ああ、私はオタク。オタクだったのだ。
夢中になるのは怖い。日常生活を犠牲にしてしまう。体調不良に夜更かしが重なって仕舞えば、通勤の満員電車で、過呼吸なんてこともある。人と会うのも億劫になるし。でもでも、朝から夜まで作品を味わって、自分の好きな部分を調べていくことの、何と幸福なことか、甘やかなことか。
とっても幸せで、この上ないのである。
作品を一読した時よりも、たくさんの感想や考察が頭の中にある。これを誰かに話したいけれど、きっと全部理解するのは無理だから、ならば話したくない。小学生が胸の高鳴りを秘める、みたいな気持ち。今にも飛び上がりそうな、ふわふわとした浮遊感を感じている。
オタクだったのだ。しばらく、もうしばらくは作品の世界に浸らせてもらう。私の今後の人生に、作品があることが嬉しい。作品がパワーをくれることが心強い。素晴らしい世界に乾杯。
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