世の中は縁を切りたい人で溢れている
久しぶりに京都へ行きました。2年半ぶりです。
あいにくの雨でしたが、八坂さんへ行ってきました。八坂神社といえば、祇園祭で有名です。祇園祭の前身は祇園御霊会。もともとは瘟疫退散のお祭りなので、コロナ禍の世の中には八坂さんに詣でることにしたのです。
ちなみに、私は宗教施設では「コンニチハ」と頭を下げているだけで、特に願いもしませんし、念じもしません。無神論者ってこんなもんです。
京都駅前で祇園方面行のバスを待っていると、206番のバスが来たのでそれに乗りました。珍しいことに余裕で座れました。このバスは東山七条から北に上がってく経路を取るのですが、「祇園」の一つ前が東山安井でした。安井というのは安井金毘羅、縁切りで有名な神社です。これは、八坂さんへ行く前に安井さんに寄ってゆけということか。と勝手に思い込み、祇園のバス停で降りたものの引き返し、安井金毘羅さんへ行くことにしました。
ここを知ったのは10年以上前のことで、友人の紹介。というか、参拝のために京都まで連れていかれたんですよね。以前は陰陰滅滅というか何というか、ともかくものすごい負のパワーを感じました。とはいえ、最近の安井さんには以前のような鳥居をくぐった時の重苦しさは感じられません。雨の中、キャラキャラはしゃぐ観光客がいるせいでしょうか。この日も30人位いました。縁切り縁結び碑はただの観光スポットという感じがします。以前は「念」とか「業」といった負のパワーが渦巻く感じがしましたが、変わるものですね。
もっとも私には霊感なんてカケラもないので、その手の人が見ると違うのかもしれません。
その後八坂さんへ参ったのですが、広い境内に人がチラホラといるばかり。祇園祭以外の季節はこんなものなのか、それとも雨のせいなのか、はたまたコロナ禍で人が少ないせいなのか……?
結論: 疫病も悪縁も両方イヤだけど、どうやら現代人は人との関係にひどく悩まされているみたいです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?