「ミスを防ぐ!ERP導入における詳細設計の進め方とポイント」〜運用後のトラブルを防ぐための具体的設計手法〜
はじめに
こんにちは、ペンソーです!
ERP導入プロジェクトにおける「詳細設計」は、基本設計をさらに具体化し、実際のシステム構築に落とし込む重要なフェーズです。この段階で抜け漏れを防ぐことが、システム運用後のトラブルを防ぐ鍵となります。この記事では、詳細設計の進め方と成功のポイントを具体的に解説します!
1. 詳細設計とは?
詳細設計は、基本設計をもとに、プログラムやデータ構造などの技術的仕様を具体化するプロセスです。以下のような内容を含みます。
データベース設計(テーブル構造)
プログラム仕様書の作成
入力画面や帳票の具体的なレイアウト設計
システム間連携の詳細定義
詳細設計を正確に行うことで、実装フェーズがスムーズに進みます。
2. 詳細設計フェーズの進め方
① データベース設計
ERPシステムの心臓部となるデータベースを設計します。
ポイント:
データの正規化を行い、冗長性を減らす。
主キー、外部キーを明確にし、データの一貫性を保つ。
② プログラム仕様書の作成
具体的なプログラムの処理内容を記載した仕様書を作成します。
例: 「在庫更新処理」では、注文データを参照し、在庫テーブルを更新するロジックを定義。
③ 入力画面・帳票の設計
ユーザーインターフェース(UI)の具体的なデザインを行います。
ポイント:
必要な項目をユーザー視点で整理。
視覚的にわかりやすいレイアウトを心がける。
④ システム間連携の詳細設計
他システムとの連携方法を具体化します。
例:
連携データの形式(CSV、JSONなど)
データ送信のタイミングや頻度
3. 詳細設計フェーズで失敗しないためのポイント
① 要件を再確認しながら進める
要件定義からズレが生じていないか確認しながら設計を進めることで、後工程の手戻りを防ぎます。
② ドキュメントのレビューを徹底する
設計資料は関係者全員でレビューを行い、誤りや漏れを事前に修正します。
③ 技術的制約を明確にする
システムで対応可能な範囲を明確にし、不可能な要件を削除または調整します。
4. 詳細設計フェーズの成果物
データベース設計書
プログラム仕様書
画面・帳票レイアウト図
システム間連携詳細仕様書
最後に
詳細設計は、ERP導入プロジェクトを成功に導くための重要な工程です。このフェーズで丁寧に設計を進めることで、システムの品質を高め、運用後のトラブルを最小限に抑えられます。次回は「単体テストの進め方」を解説予定です!ぜひフォローや「スキ」をお願いします!