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アメリカン・フィクション(映画)

アマプラで観ました。
上質なコメディという表現がぴったりの映画です。
こんなのがウケるんでしょ?と小バカにしながら書いた小説が大ヒットしてしまうという、我々も他人事ではない内容で引き込まれました。
自分が本当にいいと思うものと、世間でヒットしているものが乖離していると感じている物を作る人はたくさんいます。
TikTokの面白さがわからないと私も2年前に言っていた記憶があります。

「あんなのそこそこかわいい子や有名人が踊ってればウケるんでしょ?」

というように。
ただ多くの人は、じゃあ同じように作ってみろよと言われても作れなかったりしますが、この主人公は作れてしまうので才能があるのでしょう。

自分の信念に基づいて誠実にものを作ることは美しい行為なのですが、現実という障壁が常に立ちはだかるわけで、売れなければ続けられないし生活できません。
自分の作りたいものがお金を稼ぐ=ヒットするのが本当はいいのですがなかなかそれを狙ってできる人はいません。
魂を売ったと表現されがちですが、そういう大衆のニーズを汲み取って具現化する才能って素晴らしいと思いますけどね。
それでお金を稼いで、たまに自分の好きなことをすればいいじゃないですかと思うのですが、そんなに器用に生きられる人ばかりではありません。

この映画は素晴らしいのですが、主人公だけは結局あまり最初と変わってない印象でした。周りの人たちが素敵だからほっこりする場面が生まれるのですが、本当は主人公が観てる私たちを感動させて欲しかった気もします。

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