Youtube大学に思うこと

おはようございます。ハリーです


さて、皆さんはオリエンタルラジオのあっちゃんこと中田敦彦さんが配信している、Youtube大学というものをご存知でしょうか?


https://www.youtube.com/channel/UCFo4kqllbcQ4nV83WCyraiw


池上彰さんのように、歴史や世界情勢などを解説している動画です


話が面白くて、ハイテンションでしゃべりまくるのでとても見易いです!


ですが、こちらの動画の内容で議論が巻き起こっているのです


https://twitter.com/PentanO102/status/1215951701095538689?s=19


https://twitter.com/Ayukawa_Reiji/status/1216578056837451776?s=19


https://twitter.com/dragoner_JP/status/1216654365127139328?s=19


これを見た読者の中には、「揚げ足取りみたいでみっともない」「細かい所気にしすぎ」と思われる方もいらっしゃると思います


ではなぜ、あっちゃんのYoutube大学がコテンパンにされるのでしょうか?


それは、歴史学(他の学問もそうですが)が正解のない学問だからだと私は思います


例えば動画で「地球は平面である」とか「円周率は3.0です」などと言ったら間違いなく批判されるでしょう


なぜなら「地球は球体である」「円周率は3.1415…である」ことは証明されており、自明だからです


しかし歴史においてはこのように「絶対この答えが正解だ」ということがないのです


なにしろ教科書の内容も年々変わっているのです。例えば聖徳太子のこの肖像画は近年の研究で彼の肖像画でないことが分かっており

聖徳太子

*聖徳太子の肖像画とされていた絵(Wikipediaより)

また鎌倉幕府の創立も1192(イイクニ)年でないという説もあります

源頼朝

*源頼朝とされる肖像画。実はこれも源頼朝の肖像画でないという説があります(Wikipediaより)

一方、数学や化学の教科書で、年によって公式や化学式が違うようなことはありえません。研究によって幾らでも変わるのが歴史の大変なところであり、面白さでもあるのです


以前私が参加したある歴史作家さんの講演会で「論文とフィクションの大きな違いは、論文だと分からない所は分からないと書くがフィクションだとそこに想像力を加えて好きなことが言える」ことだと言っていました


それゆえ時代劇や大河ドラマが作られるのですが、
「歴史解説で話を面白くするため事実に反することを言ったり、研究家でないので検証を疎かにする」
ことをどこまで許容できるか?という問題があります


今回あっちゃんの動画が炎上しているのは、
「'大学'という名前をつけ、教育目的で制作しているのに間違いだらけとは何事」
という認識があるからでしょう


あっちゃんが動画を面白くするため意図的に間違った話をしたのか(字の書き間違いはミスとして笑)、彼が本気でそう思い込んでいるのか分かりませんが…


ただ、あっちゃんが面白く解説してくれたお陰で歴史に興味を持つきっかけになった人が多いのもまた事実です


こうした批判は、歴史が一般へ浸透するのを阻害し、歴史は詳しい人だけのものという限られたコンテンツになってしまう恐れもあります


私としては、あっちゃんが歴史を面白いものとして公開してくれたことに感謝していると同時に、専門家にきっちり監修してもらい、間違いのない内容にしていただければと思っています


今回の件を受け、私も発言1つ1つに気をつけ、専門的でありながら一般の人たちに受け入れられるにはどうしたら良いか考えていきたいと思っております

最後までご精読いただきありがとうございました!コメントなどお待ちしております!!

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