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私がお勧めしない既製靴とは
先に、
このデザインの靴がけして悪い靴だからという意味ではないという事をお伝えしておきます。
あと、絵がへたくそで申し訳ございません。
昔からよく街で見かけるロングノーズの代表格であるスワールトゥ。
既製品に多く、いまだに多くの社会人が利用しています。
私も若い時にはお世話になりました。
ではなぜ、お世話になったにも関わらず、
オーダーシューズをしている私がこの靴を勧めないのか。
それはメンテナンスをしないと、
これほど「汚い」のが目立つ靴はないから。
スワールトゥは足を長く細く魅せるために考案されたデザイン。
つま先まで伸びる二本の線が靴の横幅を細く見せ、
つま先側に長く見せる効果があります。
スワールトゥは比較的安価な靴に多くみられ、他の靴に比べスタイリッシュに見えます。
また、この靴はガラスレザーを使用している事が多いのも特徴。
ガラスレザーは比較的雨に強く、汚れなど拭き取りやすく、艶があるので綺麗に見えやすい。
では、なぜ安価で提供できる靴を、お勧めできないのか?
それは、
①ピエロの靴のようになりやすい。
②靴へのメンテナンス(靴磨きなど)の習慣が無い。
③主張するデザインが汚れを目立たせる。
よって、ビジネスシーンでは特にお勧めできないのです。
★ピエロの靴のようにそりかえった靴になりやすい。
当店のお客さまにも多くみられる事ですが、靴のサイズが合っていない。
「脱ぎ履きのしやすさ」
「圧迫感があるもの=サイズが小さい」
「スニーカーサイズで購入している」
これらの要因がオーバーサイズの原因と考えられます。
ここで皆様に質問です。
靴のつま先が異様にそり返っているのを見た事ないでしょうか?
それの多くは、オーバーサイズの靴を履いているから。
ビジネスシューズの中で多く履かれるスワールトゥ―は他の靴に比べ捨て寸と言われるつま先部分が長い。
その分、皺が入りやすく、そり返りやすい。
既製のシューズキーパーでは、つま先部分まで伸ばす事は出来ない。
のにも関わらず、大きいサイズを履いているため、必要以上にそり返る。
★靴へのメンテナンス(靴磨きなど)の習慣が無い。
皆様は靴のメンテナンスをされていますでしょうか?
どんな靴にも言える事ですが、メンテナンスをしないと、ほこりや、傷から革の劣化やカビなどの原因になります。
ですが、このメンテナンスの習慣が無く、靴は履き潰す考えの方が多い。
つま先の長い靴に多くみられるのが、つま先の革の傷や、革剥がれ。
多くの原因は、階段、エスカレーターなどでつま先をぶつける。
つま先の長さに対して、感覚が薄く、普段の靴と同じ感覚なのも原因だと思います。
この傷や汚れが、以下につながります。
★主張するデザインが汚れを目立たせる。
ロングノーズシューズの中でも、
デザインを重視した代表格靴であるスワールトゥ。
その為、足元がすごく目立つ。
現在タイトなスーツが流行り、パンツの裾も短め。
なおさら目立ちます。
ビジネスシーンで、汚れた靴を主張させる必要はどこにあるのでしょう?
どんな靴でも言える事ですが、
服に気を使うなら、靴にも気を使う必要がある。
この事から、ビジネスシーンで履き潰す靴としては不向きとして、
既製靴でご相談を受けても、私はお勧めしていません。
オーダーシューズeroeのお客様にも、常々メンテナンスをして下さいとお伝えしています。
「おしゃれは、誰のため?」
「身だしなみは、誰のため?」
この記事を読んでいただき、何かを持ち帰って頂ければ幸いです。