代官山の甘い夜明けとショスタコビッチのワルツ。
夜が開けてゆっくりと朝日がさす頃、一晩中バカ騒ぎをした酔いどれ達に送る最後の曲はショスタコビッチのワルツ。
さあ今宵の夢はオシマイと、それぞれ散って行く。また第4土曜日にここで会いましょうと白々しい約束をして。
取れたツケマツゲ。忘れ物のブラジャー、フェイク真珠のイヤリング片方。シャネルの口紅。赤い部屋の赤いソファーの上に取り残された。
一晩の逃避行に嘘くさい愛のささやきが聞こえて来る。朝方のまどろみの中咲き乱れるれるジャスミンの花。安っぽい喧嘩の横、派手な粧いの老若男女が大笑い。
それを打ち消すようなシャンパンボトルの弾ける音、魔除の火打ち石。降り注ぐはシャンパンと涙と笑い声。
La Dolce Vita
明日4月9日アマランスでお待ちしております。15時半〜21時