2024年5月のゲーム的雑談。
元々今回の雑談はホロライブの『ホロ鯖ハードコアマイクラ』へのお気持ち表明まで書こうとしたけど、PSN関連のところですでに5000字超えたから、そっちは別の文章にする予定です。
(なんでこの人はわざわざ危ない橋を渡ろうとしてるんだろう…)
あとこの文章はあくでも自分の主観で、そもそも内容が間違ってるという可能性すらあるから、ただの雑談として見てくれれば幸いです。
ESOの話
まずはESOの話をしようか、あっという間にゴールドロードの実装まであと2週間、一応今回のアプデの内容をチェックしてみたけど、正直にいうとストーリー面はともかく、コンテンツ自体はハイアイル並みの空気感があるから、あまり期待してない。
今年はESOの10周年でいろんなイベントや無料配布の報酬があったけど、ぶっちゃけ最近のPingが結構高いし、バグも増えてるから、マジでDLCを作る前にまずこういう問題を処理しろや、という気持ちはなくもない。
まぁ、自分は今回のコンセプト絵の雰囲気が結構好きだから、ウェストウィールドの景色が満足してくれれば、多分ひどい評価はしないと思う。
余談だが、Redditによると、ウェストウィールドはゴールドコーストの東・クラグローンの南・リーパーズマーチの北にあって、DC領とAD領はついに繋がったため、徒歩でリベンスパイアーからテルヴァンニ半島まで往復することができるようになったらしい。
とりあえず毎年恒例という感じで、今年もゴールドロードに関する文章を書く予定です。
アサクリの炎上
この5月にゲーム関連の炎上話が結構多く、そしてこれらの事件から海外と日本の文化の違いを伺えるから、まぁこれはちょっと面白いなと思った。
まずはUbiの方です、先日新作のアサシンクリードが発表され、今作の舞台はなんと日本の戦国時代である。
日本では結構期待されてるって感じだけど、実は海外では絶賛炎上中。
まぁ、理由は当然主人公の一人である黒人の弥助にある。
多分日本人にとって、弥助の経歴はすごく面白いし、実在の人物だったからどこに問題があるかイマイチわからないかもしれなく、国内ではあまり炎上してないけど、実際今回の問題はただのポリコレだけではないから、割とややこしい。
まぁ、まずアサクリのニキたちの言葉を引用すると、今までのアサクリのストーリーは架空の主人公が史実の偉人たちを助けるという流れで、その主人公も必ずその国や地域で生まれ育ちという設定があるけど、今回だけは外国人、しかも黒人にするために、弥助を選んだという経緯がある。
確かに、海外の批判も黒人云々以前、まず「なんで主人公は日本人ではない」に対して怒ってる、そして公開された画像では、このアサクリの弥助は侍として戦うけど、実際海外勢が史料を調べたところ、弥助はあくまで信長の奴隷、強いて言えば家来のような立場で、とりあえず侍ではないから、結局製作側はポリコレ以外で弥助を主人公にする理由が皆無というわけだ。
海外勢はゴースト・オフ・ツシマとライズ・オフ・ローニンや、最近真田広之さんのSHOGUNのような感じで描かれた日本を見たいけど、実際今回のアサクリはいつもの外国人が想像したとてつもない日本だった。
そもそもUbiがポリコレで批判されるのは初めてじゃなく、Star Warも似たような感じで主人公を黒人にしたり、RS6では変な日本人キャラを実装したり、要は息をするようにポリコレや人種差別をしてるから、今回はそれに対する不満が爆発しただけ。
あとは、近年のアメリカの映画やゲーム業界はBLMやLGBTのゴリ押しをしすぎた結果、とりあえず無意味に黒人やブサイクな主人公・ヒロインを起用する作品は大体ひどく批判されるから、今回のアサクリもその一つでしょう。
まぁ、17年前に映画「エクソダス:神と王」では神と王を演じる俳優が全員白人のことを非難してたくせに、今ではリトルマーメイドだけじゃなくスノーホワイトまで黒人の俳優を起用するからな、そりゃ怒られても仕方がないと思う。
ぶっちゃけ、今回のアサクリの主人公は弥助ではなく、弥助と共に行動する架空の人物であれば、何の問題もなかったのに…
Ubiにとってそこまで主人公を外国人・黒人にしなければならない意思があるというのも多分事実で、それはポリコレかどうかは、まぁみんなもわかるんだろうな。
PSNアカウント強制連携による炎上
ゴースト・オフ・ツシマといえば、もちろん今月PSN炎上事件です。
この事件はツシマだけじゃなく、ステラブレイドもヘルダイバー2も関わった。
ここまでの炎上、しかもやらかしたのは天下のソニーだから、多分ゲーム界隈の歴史にとっても結構大きな事件だと思う。
まぁ、まったくこの事件を知らない人のために簡単に説明します。
4月末に韓国製のソウルライクであるステラブレイドがリリースされた、しかしすぐ炎上した、その理由はこのステラブレイドはいわゆるエロ売りだから、発売前のPVではいろんなセクシーな衣装があったけど、発売後にパッチが来て、すべての衣装が『下方修正』を受けた。
SIEがクレームを受けたのか、それともフェミに媚びを売ったのかわからないけど、とりあえずエロ目当てでこのゲームを購入した人にとって、まるでエロゲーを買ったら急にすべてのR18シーンがカットされたような事態になったし、よく考えるとこれは優良誤認じゃないかくらいの問題だったから、当然炎上する、しかもSIEの対応もあまり良くないらしく、最終的にPlayStation Plusの退会運動まで発展してた。
そしてこの事件とほぼ同時に、SIEから「PC版のヘルダイバー2のプレイヤーは5月6日までPC版のアカウントをPSNのアカウントに連携しないと、今後ヘルダイバー2を遊べなくなる」というお知らせが来た。
当時のヘルダイバー2は同時接続12万人の大ヒット作品であるため、影響はステラブレイドの件より遥かに深刻で、PSNアカウントによる炎上事件もここで始まった。
この件に関して注目すべきところは、海外ではほぼ全員SIEのやり方を非難してたけど、日本ではSIEの肩を持つ人が多く、批判勢は比較的に少なかった。
これは2月の頃に、Vtuber界隈に起きたにじさんじENの炎上事件とほぼ同じ構図です。
しかしわずかの2日で、SIEは「我が会社は常にプレイヤーの意向を尊重するため、今回の強制連携はなかったことにする」という声明を発表し、事態を沈静化させようとした。
だが、次の日に「我が会社はPSNアカウントに連携させるという方針は変わってなく、2週間後にリリースされるゴースト・オフ・ツシマのPC版は、PSNアカウントに連携しなければオンラインモードを利用できなくなる」という声明を発表し、再び問題を掘り返した。
実はこの炎上はある意味日本人には無縁の話だけど、PSNアカウントを作れない国は180ヵ国もあるため、該当地域は今後もソニーに関わった作品を遊べなくなるという側面もあったから、そこまで反発された。
SIEはヘルダイバー2の件に鑑みたか、数日後にPSNアカウントを作れない国がゴースト・オフ・ツシマを購入できないようにして、すでに購入した人に返金するという断決をした。
元々PSNアカウントとの連携はオンラインモードのみだから、つまりPSNアカウントを作れない国のユーザーはオフラインモードを遊べるはずだったが、上記の行動で「結局オフラインにもPSNアカウントが必要があるじゃないか」という噂が流され、消えかけの火がちょっとだけ燃え上がった。
結局ゴースト・オフ・ツシマは宣言通り、オンラインモードだけPSNのアカウントが必要で、しかもなぜかPSNアカウントを作れないはずの中国からも普通に購入できるという謎な展開になってる。
しかし、海外にとってSIEのイメージは最悪になって、全く信用できなくなったということは間違いない。
ソニーは日本のゲーム業界の重鎮であり、数少ないコンシューマーゲーム機を開発できる日本会社だから、ぶっちゃけ日本ユーザーがソニーの肩を持つというのは別に意外ではない。
で、自分の見た擁護勢の意見は大体この3つである:
これを説明するために、まずPCゲームの歴史を語らないといけないけど、ものすごく長いからとりあえず要点だけ伝える。
PCゲームがパッケージ版からデジタルに移行するのは2012年前後、そこでSteamが一番の大手になった、しかしメーカーにとってSteamの手数料は決して安いわけではなく、大きなメーカーたちはSteamによる独占を破るために、自家のプラットフォームを作るようになった。
しかし、Steamが流行る理由はプレイヤーにとって、どのメーカーの作品でもSteamアプリの一つで遊べるし、返金や簡単なお問い合わせもSteamだけで解決できるという便利さだったため、メーカーたちがそれぞれのプラットフォームを作っても結局普及できなかった。
そもそもネットセキュリティの理由で、個人情報を持つアカウントを大量に作るのは決していいことではないし、ゲームごとにメーカー製アプリをインストール・起動する必要があり、常駐させるとメモリは無視できないほど食われるから、多くのPCゲーマーもあまり乗り気がなく、そこに拍車がかかった。
結果的に2019年前後に、多くの大手メーカーはSteamに戻り、作品をSteamと自家のプラットフォームと同時にリリースするという形になったが、流石に自家のプラットフォームもすでにある程度のビジネスになってるし、廃止するといろんな問題が生じるから、最終的に「あくまでSteam版もリリースするけど、データの管理などは自家のプラットフォームのアカウントで行う」という感じで、Steam版はメーカー側のアカウントに連携する必要があるということになった。
まずこれが「多くのPCゲームも同じ仕様にしてる」の理由だけど、実はすべてのゲームも強制連携ではなく、なくても遊べるし、連携したら特典が付くだけで任意連携の作品もたくさんある。
そして、Apex Legendsのようなオンライン対戦ゲームはともかく、明らかにオフラインのみなのに連携しなければならない作品は漏れなくSteamレビューで批判される、例としてはUbiのAnnoシリーズです。
つまりPSNアカウントだけじゃなく、実は強制連携の問題はずっと存在しており、今回はSIEが自らその問題に突っ込んだだけとも言える。
実際、今の俺は強制連携のために作った他社のアカウントはWarframeとパラドックスインタラクティブしかない。
自分の記憶が間違っていなければ、日本でのゲーミングPCが流行るのはコロナ禍の時期で、それまで国内のPCゲーマーは少なく、ゲーマーは基本任天堂かPSNのアカウントを持ってるけど、実は海外ではWarcraft3とWorld of Warcraftの大ヒットした頃に(2004年前後)、パソコンでゲームをやることが主流になったため、PC関連のアカウントはみんなも持ってるって感じだった。
そのため、擁護勢が言った「マイクロソフトはマイクラで同じことをやってるじゃん」というのも、まずWindowsを利用してる時点でほぼ全員もMSアカウントを持ってる。(※特にWin11だとコマンドを使わなければ、MSアカウントがないとインストールすら完成できない)
逆にパソコンを持ってるけどプレイステーションを持ってない人はPSNアカウントを持ってるわけがないし必要もないというわけだ。
例えばSteam版のAnno 1800をやるために、Ubiアカウントに連携しなければならないとしても、SteamアカウントもUbiアカウントもPC用のものなので、PCゲーマーとしてはいずれ使えるかもしれないし、RS6をやってる人なら最初からUbiのアカウントを持ってるから、なんとなく納得できる人もいるけど、PSNアカウントはPC用ではないし、プレイステーションを購入するつもりのない人にとって不要なものだから、そこで強要されたら嫌な気持ちが生まれるわけだ。
似たような事件として、Fall Guysという作品も最初はSteamで発売されたけど、その一年後に開発会社がEpicに買収されたため、急にEpicのアカウントがなければ遊べないと発表した上、Steamでの発売を中止した。
こっちもかなり炎上してたけど、最終的に開発会社は折れなかったため、Steamのユーザーはほぼ全員Fall Guysから離れたが、開発会社のスタッフはEpicのレイオフで全員クビにされ、結果としてIPだけEpicに食われたという結末で事件が終わった。
もちろん、Epicアカウントを作ればいいじゃん?と思う人もいるかもしれないけど、テンセントはEpicの40%の株を持ってる上、Epicは保護者の同意を得ずに子供の個人情報を収集してCOPPA規則に違反したということから、長年間ずっと警戒されてて、多くの人はネットセキュリティのためにEpicを拒否し続けるという背景もあるから、そういう単純な話ではなかった。
似たような理由で、SIEもほぼ毎年個人情報を漏らすから、海外ゲーマーに結構警戒されてるわけだ。
あとはSteamで他社のアカウントに連携すると、Steamに接続できない時・メーカー側のアプリに接続できない時・メーカー側がSteamのデータを認識/読み込みができない時に、ゲームを遊べないというデメリットがあるから、これも敬遠される理由の一つだ。
そもそも、ヘルダイバー2の件に関しては裏にいろんなこともあったし、例えば開発会社のアローヘッドのPRは確かにPSN連携についてユーザーを煽ってたから、火に油を注いだ。
それに、今まで頑固にPCに手を出さなかったソニーがPC業界に参入するのは結局客層を広めるではなく、単にPSNの利用者数を増やすだけという下心がみえみえのところがPCゲーマーの反感を買った。
しかもちょうどステラブレイドの件でPSN退会の波があったため、流石にタイミング的に悪すぎた。
ヘルダイバー2がリリースされた一ヶ月後に、つまり返金もできない頃に急にPSNの連携を強要するのも問題だった、それはユーザー側にとってソニーの要求を呑むのか、4500円(※海外ではほぼ6000円)で買ったゲームをゴミにするかという二択しかないからだ。
ツシマの連携に不満を持つ人も結構いるけど、それは発売前からPSNアカウントが必要と明言したから、気に食わない人は買わなければ済むという話で、結局そこまでの問題ではなかった。
あとはヘルダイバー2の開発はソニーだと勘違いした人もいれば、ソニーはパブリッシャーだから神だよという意見もあるけど、はっきりいうと違います。
特に、「ソニーがパブリッシャーにならなかったらヘルダイバー2という作品は存在しなかった」と考える人もいるけど、他の作品はともかく、ヘルダイバーのような実績のある作品なら別のパブリッシャーにするのは多分そんなに難しいではないと思う。
この世の中にソニーというパブリッシャーしかないというわけではないから。
とりあえず、ちょっと過激な擁護勢は批判をただソニーへのアンチ行為にしか見えないかもしれないけど、実際みんなはそこまで暇じゃないから、流石にそれは自意識過剰としか言いようがない。