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「ホラリー」勉強の壁


「ホラリー」って難しい

伝統的占星術の根本的な概念「天と地の照応」を目の当たりに感じられることができるホラリー占星術。
失せモノやペット探し、恋愛の行方や、試合の勝敗や受験の合否、購入や契約の良し悪しなど、様々な質問に答えてくれます。

まさに「これぞ占い!」。

占術の幅が広がる押さえておきたいマストな技法であるにも関わらず、勉強途中に難易度の高さで挫折しそうになる方も多いようです。(私)
圧倒的な深さと広さの占星術沼の中でオロオロ。
今回の記事は、そんな自分の挫折の原因と改善策の実体験です。

※「そんなん実践あるのみ!」「数こなしてたらどうにかなる!ウェーイ!」という前向き行動派の方には、特に役に立つ情報ないかも。
独学で行き詰った、もしくは講座を受けたもののまだまだ苦手という方向け。


途中で力尽きる

大きなポイントさえ押さえておけば読む順番は特に問われない出生図と違い、ホラリー占星術には決まった手順があります。
立てたチャートを読んでいいものかどうかから始まり、問いに対応する関係者を見つけその動きを細かく読んでいきます。

と、ざっくり手順を言ってみたもののチャートを読んでいいかどうかをチェックするプロセスでさえ細かな決まりごとがあります。
「これならばこう。」「この場合はこう。」という判断をひとつひとつ行いながらステップを進めるのですが、その判断をするために必要な専門的な知識や資料が細かくて本当に多い!天体・ハウス・サインの象徴や強さはもちろん、出生図と違い動的な天体の動きを三次元四次元で理解する必要があります。

「この服ポチっていいかな?」

なんてこともない気軽に立てたチャートを読むために、複雑な手順のために立ち往生するわけです。(※「真剣に天に問う質問でないとチャートは答えてくれない。」という話は横に置いときます。)

出生図は断片的な部分の読みでもその部分に関しての答え合わせはある程度できますが、ホラリーは最後までチャートを読まないと最終的な答えがわからない。手順の最中に「これって何だったけ?」と本やノートを遡って確認したりしていると、最後のステップまでたどり着けず「もう読めない…。」と放り出すことになるのです。(経験談)

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フレデリック・レイトン『孤独』(一部)
…このポーズ、二の腕気をつけようと思った由。


「エッセンス」って大事

そんな中、いけだ笑み先生の「今すぐ”占術”として使える『実践的ホラリー占星術』」の講座に参加しました。ご著書(『ホラリー占星術』 説話社)の中から「古典的テクニックの多くを割愛し、ホラリー占星術が持つ純粋なエッセンスだけを抽出」した内容でした。

この講座に参加することで、ホラリーには「エッセンス」つまりメリハリがあることに気づいたのです。自分の勉強の仕方は「手順」と「知識」が並列になっていたために、学習重要度の高低や優先順位が埋もれていたのです。

基礎を積み上げなきゃ!と細かいことを全て詰め込もうとしていました。
エッセンスどころか水ガブ飲み状態。
そりゃ「どこから手をつけていいのかわからない。」状態だったはずだわ。

「手順」と「知識」を分ける

「手順」は骨格・「知識」は肉付けと考えて、まずはそれぞれを分けることにしました。初めはおおまかな「手順」をしっかり理解することに。

「手順」の流れが一目でわかるようにA4で1枚のシートのまとめてみました。スッキリ。「手順」がわかると流れが頭に入ります。

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そして、「知識」の方も「サイン対応のカラーってどこに載ってた?」とか「ディグニティー表どこだー⁉」とその都度パッと確認できるようレジメ1枚にまとめることにしました。(鋭意制作中) 
探す手間が省けて、復習にもなって一石二鳥。

表を見てわかるものは、今すぐ完璧に覚えなくていいのだ!

サイン別・ハウス別カラー


色も文字で覚えようとしてたけど、その都度レジメ見ることにします。
そのうち覚えるやろ...


これも一つのステップ

ここまではホラリーを前にして途方にくれていた私にとって、「知識の壁を乗り越える勇気が出てきた」という段階にしか過ぎません。重要なポイントにサッと気づくことができるようになれるようには、まだまだこれからたくさんのチャートを読んでいく時間と経験が必要です。それでも占星術に魅せられてやまない自分にとっては、また新しい扉を開けた嬉しい一歩です。
やっぱり占星術おもしろい。

もちろん初めからすんなり理解できた方や、実践ありきで最初からガンガンチャートを読んでいる方もいらっしゃると思います。

もし同じようにホラリー占星術や伝統的占星術の学びに行き詰っている方がいらっしゃれば、少しでもこの記事が参考になると幸いです。

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