イギリス産業革命前夜
備忘録です。
イギリス産業革命前夜
・七年戦争が終結し、パリ条約(1763)においてアメリカ及びインドにおけるイギリスのフランスに対する優位が決定づけられた。この後インドはイギリスの原料供給地及び市場となる(綿花を輸入し工場で綿布に加工して輸出する)。
・イギリスでは中世末期から毛織物の製造が盛んで、農民が副業として織物を問屋制家内工業で生産しており、一部は大規模化し工場制手工業に発展した。これら毛織物工業で蓄積された資本は後に綿織物工業に利用された。
・インド製綿織物の輸入が急増したため輸入を制限する法律ができたが需要を抑えることはできなかった。
・建設資材及び暖房用として木材需要が逼迫して価格が高騰し、代わりに石炭の利用が拡大した。石炭は鉄の精錬や蒸気機関の燃料としても使われるため、炭鉱への容易なアクセスが有利に働いた。
要約すると、産業革命がイギリスで起きた大きな要因は
①原料供給地と市場の存在(インドの綿花、綿織物)
②綿工業の大規模化・効率化のニーズ(安価なインド製綿織物への対抗)
③炭鉱への容易なアクセス
が挙げられる。
ここまで
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