micro:bitのススメ(11)〜各チュートリアルの背景や使い方など(1)
今回から数回に渡って、micro:bit公式サイトが準備しているチュートリアルの中身とその意図するものを読み解いて使いこなして行こうと思います。
(1) 点滅するハート
ここまで読んだ方たちはこのレベルはもう卒業してますね。言ってみればLEDが点滅するだけなのですが、そこに至るまでのIT環境が整っていること、そして児童生徒が教師側の指示に反応できたことを確認し、尚且つ児童生徒が自分でIT機器を動かした感動を得る、がこのチュートリアルの意図です。
プログラミングの用語で知っておくとすれば「無限ループ」です。一度始まったら電源を切るまでずっと同じ動作を繰り返します。身の回りで似たようなものを探してみましょうか？
(2) 名札
(1)と大差ないのですが、ハートマークを点滅させるだけでなく「文字列」をスクロール表示します。LEDが5 x 5しかないので漢字やかなを表示するのは難しいのですが、低学年の子供たちにはこの際アルファベットや数字を合わせて教えてしまいましょう。
アルファベットの大文字・小文字・記号、そして数字は全部表示できましたか？何文字表示できましたか？
(3) スマイリーボタン
ここまでは、一度動き始めたら電源を切るまで同じことを黙々と続ける動作です。人なら飽きるし疲れることを機械なら文句を言わずに永遠に続けてくれるわけですね。ありがたいことです。ヒトはもっと生産的な仕事をしましょうね。今回からは外部からの刺激に反応してもらうことを学びます。
(3)ではボタンを押したら表示が変わる、ことを体験させます。身の回りにはボタンが溢れてますが、それを真似してみましょうか。
（追記）ここでプログラミング言語の話をすると、一番外側にある「枠」にはいくつか種類があり、「最初だけ」、「ずっと」、「ボタンXが押されたとき」（XはA, B, A+B、のいずれかを選択する）があります。
「最初だけ」は電源を入れたとき、もしくはリセットボタンを押したとき一回だけ実行する
「ずっと」は無限ループで、電源を切るまでずっと繰り返す
「ボタンXが押されたとき」は「最初だけ」のバリエーションで、文字通り「ボタンXが押されたとき」に一回だけ実行します。これは「割り込み」と言って、「最初だけ」「ずっと」の動作をしている最中でもボタンXを押すとそちらが優先されて動きます。
「並列動作」や「割り込み」の詳しいことはまたいずれ話をする機会が来ます。
今回はここまで
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