日常生活のTIPS(15)〜歴史の流れと捉え方
学校での歴史学習には色々課題があることを書いてきました。
・専門家の記述が客観性・正確性を重視するあまり面白くなく頭に入らない
・複数の執筆者が分担して記述し、最後検定が入るためか、統一した歴史観が感じられない(右か左かで言えば現在の教科書は左寄りだろう)
あたりが問題だと思っています。だからと言って、右に偏りすぎた人が書いた教科書らしきものも存在しますが、学生時代に両極端に偏ったものを読み比べないと行けないんですかね? 客観的な事実を淡々と並べるだけでは興味が湧かず、かと言って現在の視点で偏った思想のもとに歴史観を押し付けるのもどうなんだろう。
そこで理系の会社経営者が考える歴史の捉え方、勉強の仕方を提案、というのはおこがましいので例示しておくことにします。
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先史時代から古代は趣味・学問の世界と割り切る
あまりに昔のことは現代に生きる我々の役には立ちません。そこから教訓を得られると信じている人はいるでしょうが今と価値観が違いすぎて事実は事実として捉えていた方がいいと思います。そこで行われていた人間模様を小説や映画にしたものは現代人の想像にしかすぎず、創作の世界なので真に受けない方がいいでしょう。
現代の生活様式が確立してくる中世は近世・近代が始まる前提条件として基礎知識だけ仕入れておく
西洋の中世はキリスト教が支配する世界です。日本では戦国時代で想像できるように小さな「クニ」が乱立していた時代です。今の「国家」の規模ではなかったので、国家対国家の貿易、そして戦争、がまだ成り立っていない時代です。と言う状態を頭に入れておけばいいと思います。
近世・近代からは現在の「国」の規模にまとまってくるので現在と比較しながら学習する
日本は天皇を差し置いて家康が天下統一し、西洋では宗教改革から大航海時代へと繋がる時代です。俗世間の力が宗教を上回った時代とも言えます。
その後、西洋ではカトリック国からプロテスタント国に覇権が移ります。ここらあたり戦争がたくさんあって国の盛衰も激しいのでこれを面白いと思う人は詳しく見ていけばいいしそうでない人はウェストファリア条約以降、今につながる「国」という枠組みが固まった時代以降から見ていけばいいのではないでしょうか。
日本では海外の圧力で鎖国を維持できず、開国してから「世界史」と繋がってきます。
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こうやって自分で捉えた世界史を自分で書いてみると世界の流れが頭に入ってきます。捉え方に多々間違いはあるでしょうが都度変更していけばいいので、社会人の勉強は試験に通るための勉強とは違うやり方でいいのではないでしょうか。
ここまで
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