朝鮮半島・満洲史を追う(14)〜満洲事変(3)

間が空きました。読んでいる書籍が濃密で複雑で消化し切れないのです。

学術書のような書き方で、主観がほとんどなく事実が淡々と述べられています。丹念に読み込むのに適した書籍で、ざっと斜め読みできる代物ではありません。

ここでいろいろ考えましたね。複雑な事象を簡単に理解しようとするから著者の思想や思惑が入り込んでしまう。「戦闘が起こった」だけだとその背景がわからないので、1という背景があった、2もあった、3もあった、、、と並べて行くうちにどこがどう影響し合っているのかわけがわからなくなる。出来事を正確に把握しようとすると先入観なしに複雑なことは複雑なまま理解するよう努力が必要なんでしょう。

今の政治状況もそうでしょう。米中が対立しているのは、直接の引き金になったのはコロナであり、香港・ウイグル問題であり、東シナ海はじめとする領海・領土問題であり、ファーウェイをはじめとするハイテク技術の漏洩や世論・情報の操作であり、もっと長期にはいずれGDPが米中反転するという危機感でしょう。それらは身近だからスッと言えるが、100年近く前のことは状況を頭に入れないと単に「コロナの影響で米中が対立」とはならない。

近現代史でこうですから中世や古代となると全く想像の世界だなと思います。

今日はここまで

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