なぜ中国輸入なのか?(2)
(1)の続きです。
ヨーロッパからの輸入販売に限界を感じた
弊社は今まで、ドイツ、イギリス、スイス、チェコ、の諸メーカから仕入れ、時に付加価値をつけて販売をしてきたのですが、なんせヨーロッパは遠い。
先進国で商習慣には問題ないし、英語が通じるのでストレスは国内の商売プラスアルファ、くらいに思っておけば良いのですが、商品が届くのに短くて1週間、そして何よりも価格が高い。これが一番の問題です。
弊社が扱ってきた商品は、電子部品、電子回路基板、なのですが、中国製品が品質はともかく圧倒的に安い。
これがヨーロッパからの輸入以外に舵を切ろうと思い立った一つの理由です。
ヨーロッパ以外の輸入国候補
最終的には中国に落ち着くわけですが、結論を出すまで長いこと逡巡しました。既にアリエクスプレスで輸入した経験は多いのですが、そのまま売るのではライバルが多すぎて利益が出ないだろう、と言うのが主な理由です。
そこで中国以外のアジア各国で可能性のある国はあるのか?を当たってみました。
最初に候補に挙がったのがタイ。既に手がけている人がいるのと、日本に輸入代行業者がいることがわかりました。ではなぜ最終的にタイにしなかったか?
一つはネットインフラが整備されておらず、初回はツアーに参加して現地を訪問して商品を手に取り商売の話をつけ(2回目以降は代行業者に代行してもらうことは可能らしい)、等の面倒さがあります。
二つ目は商品が限定されること。中国ほど工業化されていないようで、革製品とかが有望なのはわかるが、それだけ商品が限定されればライバルも多いし販路も限られる、と言うことです。
他にもマレーシア、シンガポール、インドネシア、ベトナム等々を当たればいいのでしょうが、タイより劇的に良くなる気がしなかったのでリサーチはそこで中断しました。
最後私の背中を押したのは・・・
何と言っても代行業者の存在でしょう。ネットで発注し、アマゾンFBAに直送してくれる。もちろん日本語で完結できる。数が少ないうちは自分で受け取って検品し、アマゾンに発送すればいいのですが、食べていけるようになって、事業を拡大していく、ところを想像すると、とてもこう言うサービスのない国から輸入するのは地獄だなと感じました。
商品を選定する目利きになることと、仕入れ資金の問題さえ解決できれば、青天井にスケールできる、と言うことがイメージできれば商品のリサーチにも気合が入ると言うものです。
ライバルも多いでしょう。商品選定や仕入先に失敗することもありえます。
しかし、そんな可能性を上回る魅力を感じたのです。もう直観としか言いようがないですね。
・・・と言うのが決断に至るまでの過程です。成功するかどうかは自分の努力次第と信じたいですが、実際は神のみぞ知る、と言う心境です。
本稿はここまで。
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