朝鮮半島・満洲史を追う(9)〜大局観を養う
朝鮮半島の歴史を追っているだけでは事件が起きた背景が見えず物足りなさを感じ、清国・満洲史を追い始めて、更に当時の特に欧州の様子も把握しておきたくなりました。手っ取り早く掴むために適当な教材を紹介します。
日本史で近現代史を勉強しようとするとペリー来航から始まる教材がほとんどで、なんだかよその惑星から宇宙人が唐突にやってきたような印象を受けますが、この教材では日本人と西洋人との出会い、つまりポルトガル人が種子島にやってきたところから話を始めています。
大航海時代、ポルトガル・スペインが海外に進出し始めて極東の日本に到達し、当時戦国時代だった日本は珍しい物品、代表的なものに鉄砲がありますが、を手に入れ、カトリックが普及し始め、この宗教は危険だと悟ったその後の江戸幕府が鎖国へと舵を切ります。当時は鉄砲の所有数が世界一二を争うほどの軍事大国だったので世界との交流を遮断し孤立することも可能でしたが、鎖国を続けた結果軍事技術に差がつき、アヘン戦争で清国が負けたことを知り、黒船が来航して世界情勢の激変を知ることになるわけですね。
・戦国時代西洋人と出会うが過度に関わると危ないと判断し鎖国へ
・技術や経済で大きく差をつけられたことを悟り開国へ
・東アジアの安全保障が優先課題となり数々の戦争に巻き込まれることに
・敗戦後欧米人の作ったルールに組み込まれることになって今に至る
中学生レベルのこの理解を頭に入れておかないと大局を見失います。でもこんな単純なことも頭に入ってない人多くないですか?
ここまで
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