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創造性を取り戻すためにやってみていること①

「絵を描いていきたい」

その思いを決め進むにあたって、自分の中のアーティストを蘇らす作業が必要だと感じた。パブロ・ピカソの有名な言葉「すべての子どもはアーティストである。問題なのは、どうすれば大人になったときにアーティストのままでいられるかどうかだ」とある。そう言われる通り、私は学校生活、私が思い込んだ世の中の常識で生きていくうちに自分の中のアーティストの部分がなくなってしまった。絵の技術をつけることも大事だがそれ以上にアーティストの部分をとり戻さなければいけない。

その作業をするためにある1冊の本を手にとった。ジュリア・キャメロン著書の「ずっとやりたかったことを、やりなさい。」この本は簡潔に言うと自分は創造する創造主であり、それを育てるのも自分自身である。創造性を育むには努力ではなく”養分”が必要。それを自分で育てて創造性を育むワーク12週かけてこなしていくというもの。

私はこの本の内容を素直に実行してみることにする。

序文に書いてある文章で衝撃だった言葉。「これまで生きてきた”礼儀正しい自分”の死を認め、新しい自分へ生まれ変わる」。今までの私にさよならをして全く新しい自分になっていかないといけない。今までの私を手放すことは怖い。今までの自分が安心、楽ちん。だけど、そうしていたら今までの生き方と何も変わらない。

そっか!私は今までを手放せないでいたからなかなか一歩踏み出せていないんだ。一歩踏み出すってことは楽しいことばかりではなく、つらいこと、悲しいことも起こる。そこに向き合うのは怖いけど、やってみたい。怖いが9、やってみたいが1。その割合で動いてみようと思う自分をまず褒めてあげよう。

さて、本の内容に戻る。基本ツールはモーニング・ページを書くことと、アーティスト・デートをすること。モーニング・ノートとは毎朝ノート3枚分に思い浮かんだことをひたすら書くというもの。アーティスト・デートは週に2時間、誰かとではなく自分の中のアーティストとデートするというもの。それはお金のかかることではなくてもよく、海辺で日の出をみる、田舎道の散歩、モーニング・ページででた内なる自分と何がしたいか対話しながら行うもの。実は、モーニング・ページは以前書いていたことがある。だけど、最近はおさぼり気味だったので今日から再開。

第1週のテーマは「安心感を取り戻す」
課題が10個ある。しかも結構難しい。すでに心折れそう…。課題の前にこうつぶやいてみてくださいと書いてある。「私はすぐれた才能をもち、高額なギャラをとれるアーティストである。」10回つぶやいて、10回ノートに書いてみると、否定的な自分が現れる。これがやっかいもの。私が浮かんだ否定的な言葉。

「そんなことできるのは一部の人だけ。何をみて何の才能があるっていうの?、私平凡なのになに言ってるんだ、妄想だよ。絵下手じゃん。頭おかしくなったんじゃない?」

これは自分を否定的に思い込む応援歌であり、自分を解放するのに妨げている障害物らしい。このワークをやっていて気づいたことは、自分のことを誰よりも疑って信じていないのは自分自身だということ。それとそう思った過去をさかのぼってみる。

すると、私は祖父母が思い浮かんだ。小さいころ私に対して否定的な言葉を浴びさせれられたような気がする。小さいころの記憶なので、たいしたことない一言が過大評価されているとは思う。

課題では私の創造性を邪魔する3人の敵をリストアップする。それの一人を怪物としてホラー小説を書いてみるというもの。いきなりレベルが高くてはやくもくじけそう。想像力をふりしぼって書いてみた。たいしたことない話なので興味のない方はスルーしてください。


ある真っ暗な部屋で怪物ムリムリおばけは、キラキラワクワクの夢いっぱいのえりちゃんに言葉の攻撃してきた。「夢なんてもっても叶わない。絵を仕事にできるのなんて一部の才能のある人だけ。好きなことして食べていけない。絵なんか描いてもお金にならない。生活できない。真面目に普通に生きるのが一番。おまえは可愛げがない、性格悪い」。それを言われてえりちゃんは、「そうなんだ。無理なんだ。」となんの疑いもなく素直に「受け入れてしまった。自分の夢や可能性より、ムリムリおばけの言葉が真実だと思いこんだ。ムリムリおばけは嬉しそうにニタニタと気持ちの悪い笑みを浮かべて、ニタニタおばけに変身した。

ニタニタおばけが今もえりちゃんの中に住み着いている。それを追い出すのは、えりちゃんの中にいる「私はまだ何も始めていない!」という真実の力。そこに私の中からハートちゃんが現れた。ハートちゃんはニタニタおばけを抱きしめてやっつけてくれた。えりちゃんの中からニタニタおばけはいなくなり、アーティストとして成功する道を手に入れた。


和解の話を書いてみた。ちなみにイラスト付きで。自分の頭の中がかなりメルヘンでできていて驚いた。小さいころにファンタジーを読みふけっていたからか。この話すっごくたいしたことない話だけど、自分の中のわだかまりが溶けていく感じが芽生えた。自分の中の植えつけられた思い込みをなくしてく作業。物語にしたことで、ただ自分に向き合うだけより、面白おかしく和解できた。私の中の思い込みってこんなもんだったんだな~と気分は晴れやか。

今日はアーティストデートにも行った。100均で500円分自分のアートに関するものを買うと決めた。自分でも驚いたのが、ただのお買い物なんだけど、お菓子を買うより気分がるんるんになったこと。(私の中で食べることはウエイトが高いと思っていたから)。絵を描くことってお金をかけないとできないと思っていた。これもただの思い込みだ。何を買おうか目をキラキラさせながら選んで買ったものは、24色のクレヨン、12色の水性絵具、カラーパステル、粘土、カッターマット。500円超えちゃった。

帰宅して、クレヨンで絵を描いた。粘土で遊んでいたら3歳息子がよってきて一緒に作って遊んだ。水性絵具で色付けもした。息子がキャッキャ言いながら作る様子は、私の凝り固まった思考を溶かしてくれるのにすごく助けになる。息子は私の創造性を取り戻すために私の息子として生まれてきてくれたんじゃないかと本気で思っている。自由に作る時間描く時間はこんなにも自分を満たしてくれるものだと実感する。

アーティスト・デート。あなどるなかれ。子どものころのことを私はほとんど思い出せなかったのだけど、この本を読んでワークをしてくうちに少しすつだけど記憶が蘇ってきた。親に聞けば早いのだけど、親は覚えてないと一言。子育てをしている今ならわかる。私は2歳下の弟がいる。歳の近い子どもがいたら毎日が忙しすぎてあっという間に過ぎて、そのときのことなんて覚えていないのだろう。私は息子の記録をちゃんとしておこう。

ボーリングがしたいと言葉がおりてきたので、次回のアーティスト・デートは一人でボーリングに行こうと思う。

明日の課題は、「あなたを守ってくれる編集者がいると仮定し、自分に手紙を送る」というもの。

それではまた次回。


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