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寒い中ねばるのには、わけがあって。
私は、これまで息子たちの写真を残すことに命をかけてきた。(少し大袈裟だけど)
きちっとした写真じゃなくても「素」のままのワンシーン。クスっと笑えればそれは極上の1枚。
彼らの人生の節目の日や日常を写真に残すことが楽しくて、それは私にとって何を差し置いてもマストな時間だった。
私は効率よく無駄を省きたい「せっかちさん」の割に、写真を撮ったり振り返ったりしていると時間の経つのを忘れてしまう。
そんな年月も、先日の次男の成人式で幕を下ろした。・・・きっと。
2025年1月12日
冷たい空気が澄んで心地よく、穏やかな曇りのち晴れ。
ヘアスタイルを念入りにセットしてすっかり大人っぽくなった次男と玄関前で写真を撮る。
幼かった次男の友人が今日は車を運転してピックアップに来るというので送り出した後、私も親同士の再会を楽しみに遅れて会場へ出かけた。
会場入り口のモニターに映し出された式典の様子をBGMに、親たちも懐かしい再会に話が弾む。
式が終わるころ出口付近では、まるでアーティストか何かの出待ちのように退場する新成人にカメラを向けたり拍手したり。
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幼稚園のころから知っている子たちが大人になっていて、眩しくて感慨深い!深すぎる!
会場外では晴れ姿の新成人が思い思いに写真撮影をして盛り上がっていた。
そんな2,3時間ほど、ポケットの中のカイロで手を温めたり、スマホを構えたりで忙しい。
私たちも「あわよくば」のチャンスを掴み、はじける笑顔をカメラに残すことができた。
彼らの時空が切り取られたかのような たくさんの写真。
おじさんになった時それを見て何かを感じるのだろうか?
数年前の長男の時はほぼ全員マスク姿で、成人式の会場に親は行かない方がいい雰囲気だったため、送り出す前に玄関先で写真を撮るのみだったことが悔やまれる。
でも慣れないネクタイ結びと格闘している1枚なんて、今見返すと微笑ましく、写真っていいなとつくづく思う。
わが家では時々昔の写真などを見る機会がある。撮ったことすら忘れていた写真が爆笑と楽しい会話を生むから、魔法のようだなといつも思う。
何年後か、写真を一緒に振り返りながらまた笑いたい。
そんな単なる自己満足で、粘り強く寒さに耐えた1日。
みんなの幸せそうな姿を見られて感動の1日。
新成人の皆さんにとって平和な世の中であってほしい。味方をたくさんつけて、いつも自分を信じて、何度でも立ち上がって前へ進めますように。
最後までお読みいただきありがとうございます。