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クリスマスツリーのかわりに、思い出の絵本を飾ってみたら。
クリスマスの煌びやかなイルミネーション、BGM、豪華なツリー、ケーキや特別なお料理…
別に嫌いではないけれどわたしはいつもと同じように平常心で過ごしたいの。そう呟いたら、そんなやさぐれたこと言わないでと友人に突っ込まれた。
昔はクリスマスにワクワクしていたのに。
先日、物置きにしている屋根裏ロフトで探し物をしていたら、懐かしの『絵本』の入った紙袋を見つけた。それは数ある中から厳選して残しておきたいと思った 思い出の詰まった絵本たち。
そういえばここに置いたっけなぁ。
その中でひときわ存在感を放つグリーンの背表紙が、私をときめかせた。
クリスマスが近づくと子どもたちが「これ読んでー!」と選んで持ってきた『おおきいツリー⭐︎ちいさいツリー』という絵本。
懐かしいなぁ。私も大好きな1冊だ。
探し物をしていたことも忘れ、しばらく床に座り込んで読み耽って、かわいらしい世界観に浸った。その絵本を紙袋に戻して、また手に取る。
ツリーのかわりにはならないけれどリビングの1番目立つ棚に飾ることにした。
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ストーリーも絵も、次々に楽しみを連想させてくれる。何度か読めば次に出てくる動物を覚えてしまうけれど、それでも何回読んでも癒される
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ウィロビーさんのお屋敷に、トラックでツリーがとどきました。青々とした、見たこともないくらい大きなツリー。さっそく大広間に飾りますが、あれあれ、大きすぎて天井につっかえてしまいます。執事のバクスターが木の先っぽをおのでばっさり。ちょうどいいサイズになりました。
切られた先っぽは、小間使いのアデレードへのプレゼントに。アデレードの部屋に飾られたツリーはちょっぴり大きくて、はさみで先っぽをちょきん。その先っぽを庭師のチムが見つけて……。
今度は誰が拾うのかな? 自分のおうちにちょうどいいサイズにするために切られたツリーの先っぽが、見つけた人や動物たちの特別なクリスマスツリーになっていくようすは、まるで魔法のよう。なんとも楽しい気持ちになります。
絵本の読み聞かせタイムは、無事に1日が終わるホッとするひとときで、私に幸せな時間を授けてくれた。図書館で借りたものや家の本棚からお気に入りを持ってきて絵本の世界に浸る時間が好きだった。
そうか。かつての私はクリスマスを、ちゃんと大切にしていた。
シュトーレンを手作りしたり気になるお店で買ったり、アドベントカレンダーをめくっては、クリスマスを心待ちにしていたよなぁ。
寒い中クリスマスマーケットに出かけたりもしたっけ。
すっかりクリスマス色の少なくなったわが家だけど、1冊の絵本をツリーのように飾ってみたら、少しだけ12月が色づいた気がする。
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ミルクティーにもぴったり🎄
どこかイベントごとに冷めていたけれど、
今、ちょっとワクワクしている自分がいる。
少し早いけど先取りして
\Happy Christmas ! /
素敵なクリスマスをお過ごしください。
最後までお読みいただきありがとうございました。