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アルバム整理と、Happy Birthday

「こんな表情の写真を撮れるカメラマンって誰?すごい!」と言いたくなるほど、母って子供のとびっきりの表情を引き出す一番のカメラマンだよなぁ。
家族、恋人同士、ペット、食べ物にしても、大好きなものを写真におさめる時、撮る側は愛情にあふれていてハートの目でファインダーを覗き、シャッターを切る。これだから最高の写真が撮れるんだろうな。

先日、ずっとやらなきゃと思っていた昔の写真を整理した。
写真を撮ったのは両親 (主に母)。被写体は主に私、そして妹と弟たち。
赤ちゃんの頃からの大量の写真が分厚いアルバムにおさめられ、実家に積まれて置いてあった。
母がモノを減らして部屋を片付けたいということで、きょうだい4人がアルバムをそれぞれ持ち帰ることとなったのだ。

特にカメラ目線でなく何げない日常の切り取りがおもしろくて、爆笑を誘う。時代を感じさせる服装も髪型もポーズも、看板さえも、見出すと止まらない、昔の写真て時間泥棒だ。

さて、持ち帰った分厚いアルバムをどうしよう?今どきは写真をデータ化してデジタル保存するのだろうか?
私は、母が当時、決して潤っていたとは言えないだろう生活費の中から惜しみなく現像と焼き増しをしてくれた写真を、厳選して手元に置いておきたいなと思った。

さっそく無印良品のポリプロピレンアルバムを購入して準備OK。
昔のアルバムの透明フィルムをぺりり~っと剥がし、色褪せた写真を慎重に台紙からはがして 現代版アルバムのポケットに差し込む。
台紙にしっかりと貼られていたものをはがしたので、写真がウネウネと波打ってしまい、ピンとしていないのが少し残念だ。

大変なことに手をつけてしまったなぁと少し後悔もしたけれど、作業をしていたら、明るかった外もいつの間にか日が暮れていた。

カップに飲み残されたコーヒーを見て、あぁ 夢中でやってたんだなぁと気付く。
1冊貼りかえが終わると、タイムスリップを味わったような優しい気持ちになった。

お世辞にも「かわいい」と言えないお相撲さんみたいな赤ちゃん。(お相撲さんは素敵です)
父の愛車のボンネットにタオルを敷いてちょこんと(どっしり)座らされている姿や、雛人形のひな壇のセンターを陣取って、親に支えられながら無表情に写っている赤ちゃん。
なんだか「かわいいね、かわいいね」ってはやしたてる声が聞こえてくるかのよう。

自分の子供時代の写真は、ブサイクだから見たくないと思っていたけれど、こうやって可愛がって育ててもらったんだと思うと感謝の気持ちがこみ上げる。「私ブサイクじゃないじゃん、めっちゃ可愛い!」と愛でたくなった。
そして父と母が美男美女風にすまして写っていたことも、自分にとっては爆笑ポイント。

ふいに息子たちのアルバムも見たくなって引っ張り出してきた。
息子たちは今社会人と大学生になり、つらいことを経験したり、時には自分で自分を嫌いになることもあるかもしれない。幸せを感じられない日々を過ごすこともあるだろう。でも、あなたたちがこの世に生まれ落ちた瞬間から、周りはみんな幸せで満たされたのだよ。たしかに!本当に!
あなたたちの笑顔、存在が周りをHappyな空気に変えてくれた。
本来は自分がそんな存在であること、忘れないで生きていってほしいな。
なんて思ったり。

先日、私は誕生日を迎えた。気になっていたイタリアンレストランでHappy birthday!

自家製麹を使った調味料でやさしい味でした


ハッピーバースデーっていい言葉。

祝ってもらいたいとばかり思っていた誕生日だったけど、親に感謝したくなる日となった。

そして、写真整理がまだまだ終わっていない現実に気づく。
楽しいけれど大変な作業。
いやいや、大変だけど楽しい作業。
ボチボチやってこう。

最後までお読みいただきありがとうございました。


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