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初めてでも楽しめた葉加瀬太郎コンサートツアー2024 TARO HAKASE & THE LADS

興奮冷めやらぬうちにnoteを、と思いつつ コンサートから日が経ってしまった。とはいえあの熱気が徐々に冷めて余韻に浸っている今が、書くのにちょうどいい加減なのかもしれない。

新たなバンド、TARO HAKASE & THE LADS(ザ・ラッズ)のコンサートが開催されるということで、愛知2日目公演の芸術文化センターへ足を運んだ。
私は特に葉加瀬太郎のファンというわけでもなく、チケット情報が入ってきた時に芸術の秋だし行けたらいいなぁ程度で申し込んだら当選した。

座席は4階席の1列目センター、少し遠いけれど前に人の頭がないのがいい。開始を待つ間、隣の席の同年代女性が「のど飴いりますか?」と声をかけてくれた。名古屋で『飴ちゃん、あげる』に遭遇した!なんだか最高の時間になりそう。笑

暗めの舞台照明の中でちょっとロックな感じの1曲目が始まった。目を、耳を奪うほどのカッコいい楽器のセッションが繰り広げられる。ソロパートではそれぞれが順番にスポットライトで照らされる。想像していたよりもライブ感があってカッコいいー!

『バンドとはいえクラシックだし、まぁバイオリンで癒されて、情熱大陸とエターナルが生で聴けたら満足』くらいに思っていた。何の前情報も取りに行かず、のほほんと この日を待っていただけの過去の私をどつきたくなった。

2曲目の演奏が終わりすっかり魅了されると、葉加瀬太郎さんのMCで挨拶とメンバー紹介があった。
なんと総勢10名、平均年齢60歳以上のベテランの集まったバンドなんだとか。

葉加瀬さんの新たなチャレンジとしてのTHE LADS。LADSは、イギリスのスラングで若者たちという意味らしい。クスッと笑える(突っ込みたくなる)ネーミングセンス、好きだなぁ。

心配されていた左半分の顔面神経麻痺は少しずつ良くなっているそうで、ひと言ひと言ていねいに説明してくださった。ベッドで安静にしているよりも大好きなメンバーとバイオリンを弾くことが何よりの薬になるという言葉は心配だけど…
会話の節々で客席からあたたかい拍手がおこり、葉加瀬太郎さんって愛されてるなぁと思った。
以前ジャスティンビーバーも同じ病気だったことから「スターの宿命とでもいいますか」と、話術は健在という感じで笑いを誘っていた。

1部は主にTHE LADSのVIBRANTからのナンバー。
1部の後半戦はワイルドで元気な感じの楽曲。きっとライブハウスってこんな感じなのかなぁと想像する。
20分の休憩をはさんで、2部は葉加瀬さんの定番曲や30代の頃に書かれた曲などを披露され、うっとりと聴く時間に酔いしれた。
10人全員が主役で、のびやかで自由で力強くてカッコよくてシブくて素敵だった。

葉加瀬さんが「楽器が会話しているような感覚を味わってみてください」のようなことをおっしゃっていたからか、自然と'楽器が会話'しているように聴こえてくるのが不思議だった。

そして待ちに待ったお決まり?の情熱大陸。
ほぼ全員が立ち上がって、拍手したり『はかせんす』=カラフルなセンスを振り回して 盛り上がりは最高潮。
(私はグッズを購入しなかったため拍手で)
こんな迫力があって楽しげな情熱大陸は聴いたことないっ。
何より葉加瀬太郎&THE LADSのみなさんが楽しんでた感じ。

セトリ

幕が閉まる前、オールキャストが繋いだ手を上に上げて手を繋いだままおじぎをするパフォーマンスが大好きだ。それを見るとなぜか涙腺がゆるんでしまう。
メンバーは拍手を浴びながら終わりを惜しむようにステージから去り、葉加瀬さんが最後の1人になった時、とてもとても深々と長いおじぎをしていた。バイオリンの弦を高く上げて去る後ろ姿にオーラを感じると同時に、終わった〜と何かが込み上げてきた。
期待以上に楽しめて、コンサート初心者でも会場の一体感を味わえて素敵な時間だったなぁ。
心踊る感動を、また味わいたい。
葉加瀬さんの顔が早く治りますように…


最後までお読みいただきありがとうございました。


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