路上観察よ いつまでも 開催しました
路上観察学会が、あと2年で40周年を迎えるんだよ、と松田哲夫さんから電話をもらったのは、2024年の春頃。赤瀬川原平さんも亡くなって、ことしで10年が経つらしい。千葉で赤瀬川さんの展覧会があってから、もう10年ってことか…と、驚きつつ。なにかしなきゃなと、勝手な責任感も感じてしまった。
松田さんとは、カナダのCCAでのトマソン、路上観察、建築探偵団を扱う展覧会を手伝ってから、お付き合いがはじまり。東京に住んでいたときも、京都にうつってからも、お世話になってきた。なかなかその恩返しも出来ずにはいたが、松田さんも大事にしていた路上を、次の世代に繋げていくことができる恩返しだなと。
そこから、路上観察学会の資料をずっと守り抜いてきた、路上観察学会事務局の前田和男さん、濱田研吾さんの二人とともに文字通り、併走/激走した1年間だった。
そこに飛び込んできたのは、東京学士会館が今年で一旦長期休館に入るという話。それはまずい!路上の設立に、あの学士会館の背景は欠かすことのできない要素だ。そこで40周年を待たずに、38年の2024年にキックオフと称して、活動を進めることにした。そこで生まれたのがこんかいのキックオフ企画だった。
ひとまず、今回はキックオフなので。これから、路上のことを大事に思っている方を巻き込みながら、ほんとうの40周年に向けて活動をしていくための活動を続けていきたいと思っています。ほんと、手弁当での活動なのでなかなか至らないこともあると思うのですが、ぜひ一緒に盛り上げてくださる方を募集していきたいと思っています。