香スペシャリスト養成講座の受講生のレポート
「祥香®アドバイザー養成講座」に続いて「香スペシャリスト養成講座(初級編)」を受講して下さったからご提出いただいたレポートをご紹介いたします。
【祥香®アドバイザー養成講座と香スペシャリスト養成講座 初級編を終えて】
以前より香には興味がありましたが、知識は全くありませんでした。新型コロナウイルスの影響で時間に余裕があったことと、講座がZoomで受けられるとのことで、何かに導かれるように何のためらいもなく講座を受けることにしました。
■聞香会
先生のサロンで行われる聞香会に初めて伺ったのは、2020年12月22日で、グレートコンジャンクションの日でした。世間では、グレートコンジャンクションの日を境に「風の時代」が始まると言われていました。新たな時代の訪れに、自分自身の今後の変化に期待と不安を抱きながら参加しました。
生まれて初めて聞いた香木の香りは、はじめ「甘い」「苦い」など、五味の香りの感覚として感じていましたが、香気が、次第に、鼻の中から、舌、喉、肺へと体全体に広がっていき、体の各部位に温かさなどを感じ、それらは血流に乗って全身に広がり、ついには自分の中に一つの異空間ができたように感じました。
さらに、伽羅と白檀を交互に聞いておりますと、それが「魂の原風景」なのかは分かりませんが、深い瞑想状態のとき見たような風景が広がり、安らぎに満たされ、自然と涙が出ました。その感覚はその時だけでなく、しばらく続きました。初めての聞香会では、お香には短時間で深い瞑想状態に入る力があることを、体感することができました。
■祥香®
初めて参加した聞香会で、毎日祈りを込めて焚く「祥香®」に興味をもち、「祥香®アドバイザー講座」を受けることにしました。『「祥香®」を焚くことは狼煙をあげることにもなります。「祥香®」を一ヶ月毎日続けて行うと、必ず変化が現れます。』と先生がおっしゃったので、毎日期待して「祥香®」を焚きました。
私は、抽象的な大きな願いや祈りがありますが、今後どのように生きていきたいかという具体的なものは明確にありませんでした。「祥香®」を始めたときは、2回目の緊急事態宣言中で、そして、誰もが風の時代だと口にしているため、むしろ不安や空虚な気持ちが膨らんだような一ヶ月でした。
私の仕事は、絵のスピードやテクニックを問われる、まさに絵を描くスポーツのようなものです。いつも他人と比べられ、常に周りの人との戦いでした。しかも、クライアント目線に立ちながら絵を描くため、絵を客観的に見ることが癖になり、自分の内面的な作品が描けなくなってしまいました。またテレビやコマーシャリズムへの不満や違和感から、以前ほど仕事に精一杯打ち込めなくなり、体力や気力ともに無理を感じるようになっていました。
ところが、「祥香®」をはじめて一ヶ月が過ぎた頃から、何か目に見えない力が働いているように、様々な人から思わぬサポートを受け、自分軸を取り戻し、自分を自由に表現することが許せるようになった気がしました。全ては自分の中にあるものの投影、敵は自分の中にある、もう精一杯頑張った、戦いは終わりだ!自分にもっとギフトを贈り、もっと甘えて楽しみ、心を喜びに満たして、本来の自分に戻り表現していこう、そんな気持ちになれました。この気持ちの変化は、祈りを込めて自分で作った「祥香®」を毎朝焚いたからかもしれません。香は私にとって、自分への大きなギフトであったことは確かです。感謝と祈りを込めて「祥香®」を毎日焚くことで、まずは浄化が起こり、自分の中にもう一つの世界が存在するということに気づき、それに目を向けることで、内なる声や内なる光を感じることができると気づきました。
■熟香®と創作活動
先生が創られた永遠の命を宿した香り「熟香®ロータス」。単独の香材が、強く優しくシンプルで静寂に包まれているのに比べ、「熟香®ロータス」は奥行きがあり、光り輝き、弾けて広がり、上昇し、天界をも感じさせ、とてもパワフルで優雅なものでした。これは、アーティストの作品が、それを見る人々の心を揺さぶるように、先生の情熱や祈りが「熟香®ロータス」に宿り、聞く人の魂をも揺さぶるのだなと思いました。また、心身ともにゆっくり休みが取れないとき、夜就寝前に部屋で熟香を焚くと、空間が瞬く間に変化し、まるで天上界の雲のベットで寝ているような、なんとも贅沢で優雅な気分になり、心身ともにリラックスできました。私にとって「熟香®ロータス」は疲れたときの特効薬になりました。先生が勧められている、朝は「祥香®」で気を整え、昼は沈香のお線香りで気を引き締め、集中力をアップし、夜は白檀のお線香で気持ちをリラックスし、そして時には「熟香®ロータス」の香気で気を養う使い方。
自営業である私は、自身で時間にケジメをつけながら生活することが大切です。このやり方でお香を焚くと、生活にメリハリがつき仕事もはかどり、私には非常にあっているやり方だと思いました。これからも続けていきたいと思います。
養成講座で「熟香®マナ」の香りを聞いたときに描いた絵。その絵の色は、後から見るとハスの花のようでした。ハスと知っていたからそうなったのか、知らなくてもそうなったのかは分かりませんが、香りには色や形があることに気がつきました。
そして、音楽と同じように、香からインスピレーションを得て、イメージが膨らんでいくということもわかりました。また、それを言葉にしてシェアをすることで表現力やプレゼンテーション力が身につくと感じました。今後は、このことを創作活動に生かしていけたら良いと思います。
■貴重な天然資源
香材は貴重な天然資源です。自然の大切さは、人が自然の一部である限り目を閉じることはできません。私は自然保護には強い関心があり、様々な自然保護活動に参加し、自分で何ができるかということを探ってきました。
経済的に豊かではない地域で採取され、高価で売買される多くの香材。私たちの目に見えないところで、命をかけて香材を採取している人がいることや、大量採取により環境破壊に繋がることは事実です。
香材を使う際は、貴重な天然資源である香材がどこでどのように採取されているかを理解した上で、使っていきたいです。
私のような知識や経験が浅い人間では、自然保護の大切さを踏まえて、お香の本当の良さを人に正しく伝えられないと思いました。このように考えると、これから私の周りでお香に興味をもつ人がいたら、自然保護を踏まえ、お香の深さを教えてくださる、渡辺えり代先生の講座を勧めたいと思います。私自身も、先生の書籍や教科書を熟読し、香への理解を深めていきたいです。
■まとめ
私は、講座を受けて、お香の奥深さに多くの感銘を受け、このレポートを書く際に、何から書けば良いのか、どうやってまとめていけば良いのか戸惑いました。先生の書籍や教材からは、そこかしこに先生の情熱が感じられ、エネルギーの高い言葉や文章がちりばめられ、引き込まれてしまい、私のレポートがまるで借り物の文章のようになったことも致し方ないと思います。
それに先生の、お香を焚くときの心がけや人生観・哲学には大変共感致しました。先生の講座を通じて、お香の歴史の深さを理解し、天然の香りは体や心や魂に作用することが体感できました。教材になった香材の一つ一つを丁寧に体感しながら、十分に学ばしてい頂きました。あとはよく噛み砕き、自分のものにして、必要と思える人には伝え、一生の宝としていきたいと思いました。天然の香りによって、五感が活性化され、気が整い養われ、軽やかになり、祈りや願いという前向きな言葉を自らに呪文をかけるように毎日発することで、心に変化が起こり、内観することで見えない世界の存在に気づき、内なる声に耳を傾けられるようになると自分軸に戻り、さらに直感が冴えて、自分らしく生きられるようになると思いました。ほんとうに凄いものと出会ってしまったという感じなのです!
◎香スペシャリスト養成講座にご興味のある方は、こちらのページをご覧になって下さい!Zoomを使って、オンラインレッスンを行っておりますので、世界中どこからでも、受講できます!(香研究家 渡辺えり代)
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