芸術療法 x 香スペシャリスト養成講座
私は、英国Sotheby's Institute of Artで美術史、米国Lesley UniversityでExpressive Arts Therapyを学んだ経験を生かして、香スペシャリスト養成講座に芸術療法のメソッドを取り入れています!
昨日、香スペシャリスト養成講座(初級編)のレッスンで、古代蓮を使って発酵・熟成させて創作した熟香®ロータス「アマミキヨ」の香りを聞いて感じたイメージをもとにアート表現して、そこから湧き上がってくる言葉、文章、物語などを書き綴るワークをしました。
受講生の女性たちは、とても繊細な感性と豊かな想像力をもたれているだけでなく、自由な表現力にも恵まれていらっしゃるので、出来上がったアート作品は、魂に響くものとなりました!
私が米国の大学院で学んでいた時、教授たちは「人は生まれながらに皆アーティストである」という理念を大切にしていました。頭を使って表現するのではなく、即興的に、心のままに、手が動くままに、自由に描くアート作品は、その時にその場にいる人にとって、必要なメッセージを与えてくれるのです。
■Hさんのアート作品は、鮮やかな赤と青が螺旋を描いて動く躍動感と、一瞬の美、そして、永遠を表現しています。
「らせん ふたつの渦 天と地をつなぐもの 終わりとはじまり 一瞬と永遠 〜我ら おなじものより 生まれしもの〜」
まさに、私が「アマミキヨ」を創作していた時に感じていたことと一致するイメージで、涙が溢れるほど、感動しました。
私の創作香は、11年前から「人と人、古代と現代、西と東、天と地をつなぐ香り」というテーマで行っています。そして、地球全体で、人種、文化、宗教、言語の違いを超えて、良いかたちで融合していくことを目指しているのです。魂の輝きは皆もっていて、同じものから生まれたという意識に立ち返ることで、世界の平和へ導かれていくように願いながら。
先日訪れた白山比咩神社で「ククリヒメ」からお力をいただいて、光がみえてきたような気がしたのでした。
■Aさんのアート作品は、繊細でやわらかく、たゆたう情景が心をおだやかにしてくれます。本当に大切なことは、目にみえることだけでなく、時のうつろいのなかで感じること。花、舞、炎、光、灯など、瞬間をとらえることが、夢のような体験となります。そして、やがてすべては溶け合う。
私が行っている聞香会の醍醐味は、自分と宇宙が溶け合い、エゴを手放し、「大いなるもの」とつながる悦びにあるのです。
■Nさんのアート作品は、しっかりと自分軸があり、天と地としっかりつながっています。
「降りて 沸いて 輝いて 混ざる」
私は、大自然のなかで、滝やせせらぎを観るのが大好きで、清らかな水のイメージを感じながら、日々過ごしています。そして、天を仰ぎ、大地とつながり、風を感じることの心地良さも大切にしています。
Nさんは「オレンジ色は好きじゃないけど、使ってみたら、普段嫌だと思うことや苦手な人と関わることで、みえてくることがあるかもしれないと感じました。」と話されました。
久しぶりに、香りからインスパイアされた芸術療法を取り入れたレッスンをして、今の時代に気づきを与えてくれる手法だなと改めて感じました!
世の中が混乱している時代に、未来をどうして築いていけば良いか、悩んでいる若い世代の人にぜひ体験してもらいたいです。
夏休みになにかできると良いなあと、漠然と考えはじめました。
アート表現、詩や物語を書くこと、楽器の即興演奏、ダンス、舞台表現、さまざまな芸術表現を重なることで、人と人がつながり、それぞれの内側が外側に出てきて、新たな気づきが生まれます。
それぞれが、人生で大切なことを思い出し、もって生まれた才能を生かすかたちで仕事をして、日々感謝しながら、魂が悦ぶような、充実した人生を目指したいですね。
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