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外科医のトイレ事情

こんにちは。

いつも記事を書くときはじっくり時間をかけて考えて書くことが多く、なかなか記事を数多くかけないのが最近の悩みです。
ちゃんとした文章じゃなくても、数をこなして書いていったほうが文章力が身につく、という話はよく聞きますので、たまには肩肘張らずに仕事に関するよもやま話でも書いてみようと思います。

今回は、外科医のトイレ事情について書きたいと思います。

今日は朝から長い手術がありました。朝9時に始まって手術室を出たのが17時。
予定ではお昼すぎには終わる予定でしたが、難しい手術で想定以上に時間がかかりました。
手術というものは患者さん毎に違うので、このようなことはよくある話です。
私の専門の整形外科の手術はバリエーションが多く、短いものは10分程度のものから、何時間(ときには丸一日)もかかるものまであります。

手術の際、私達は手を洗ってガウンと手袋をして手術を行いますが、一度始まったら基本的に途中で手を下ろすことはありません。
なので、終わるまでは基本トイレに行ったりすることもできませんし、当然ながら飲み食いもできません。

イメージ図。ガウンと手袋したら基本は手術終了まで手は下ろせません。
(UnsplashのHPより引用)

お昼ご飯が食べられないのは日常茶飯事なので慣れていますし、水分取らないのも我慢できます。
しかし生理現象であるトイレについてはどうでしょう。

これも意外と行かなくても平気です。
朝から始まって夕方までの手術(7時間前後)なら途中でトイレに行くということはほとんどありません。
これは私に限ったことではなく、今まで一緒に手術に一緒になった医師やスタッフをみても皆6〜8時間くらいはへっちゃらのような印象です。
手術が始まると集中しているからか、意外ともつのだと思われます。
ちなみに、たまに朝から始まって日付を跨ぐような手術に入ることもありますが、その場合はさすがに途中で交代でトイレや給水・カロリー摂取をします。

そして、手術の他にもう一つトイレに行きづらい業務があります。
それは外来業務です。手術と違ってだいたい3時間ぐらい(私の場合)するとなんとなくトイレに行きたくなります。
以前、多忙を極める整形外科外来の辛さを記事にしたことがありますが、私の場合、トイレに行く時間ももったいないので、基本はできるだけ我慢します。
さらに、外来中にトイレに行くか行かないかについては、もう一つ重要なポイントがあって、外来のスタッフ用スペースにトイレがあるかないかが極めて重要です
スタッフ用スペースにトイレがある場合は診察と診察の間にこっそり行くことができますが、ない場合は診察室から長時間待っている患者さん達のいる待合室に出てトイレに行かなければならない病院があります(古い病院だとこのパターンが多いです)。
このときの患者さんから浴びる視線がもう痛くて痛くて・・。
なので、待合室に出ないといけないパターンの病院では極限まで我慢します(笑)

Unsplashより引用

以上、外科医のトイレ事情についてご紹介しました。
ちなみに、急に腹痛や便意を催すことも稀にありますが、その場合は、無理せず途中でトイレに行っておりますので、心配されないでください(笑)

今後もこのような仕事にまつわる話題も時々書いていこうと思います。
最後まで読んでくださりありがとうございました。