筋スパズムの原因は
腰の筋スパズムを起こした選手の症例が二件ありました。
その共通した原因を興味本位から探ってみました。
動き過ぎは良くない関節アプローチ
もしかしたら筋肉が過多に働いてスパズムを起こすのではないでしょうか。
その場合、筋肉が動かす関節が動き過ぎと仮定します。
腰の筋スパズムの場合は、腰椎になります。
股関節が動いてないから、腰痛が動き過ぎて、その腰椎の動きを司る筋肉がスパズムを起こす…。論理的だと自賛します。
ところが、二つの症例とも、股関節は良く動いていました。あれ?
どうやら、動き過ぎは良くない関節アプローチからの説明はできないようです。
筋膜パターンからのアプローチ
腰の筋スパズムの二件の症例の内の一件は、他に外腹斜筋のケガをしていました。
そのことを詳しく述べたブログを読んでもらうと分りますが、それらの症状が筋膜のスパイラル・ライン上に位置しています。
もう一方の症例では、腹斜筋の症状はありません。
その代わりに、ハムストリングのケガ歴があります。
また、頚椎後部とふくらはぎの張りが常にあるそうです。
どうやら、別の筋膜パターンである「表面後部ライン」上に全ての症状があるようです。
首の筋肉とふくらはぎの筋肉が固くなっているため、腰の筋膜に過多の張力が掛かっているのかもしれません。
この件に対するリハビリは、ふくらはぎと首の後ろから背中(胸椎)にかけての筋膜リリースです。
結果は予想通り。彼の症状の緩和がみられました。
以上のことから、筋スパズムは筋膜の過多の伸張が原因ではないかと、推測します。
まだ二件なので一概には言えませんが、これからの筋スパズム対応に使えそうです。
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