場所が違うと評価も違う -仕事場と生活を変えたアスレティックトレーナーの話-

大きな大学での勤務
先日、アメリカの大学でアメフトに携わっているアスレティックトレーナーと久しぶりに話しました。

彼は、アメリカ南部の大きい大学のアメフト部に就いて、それこそ早朝から夜まで週末無しで働いていました。

そのアメフト部がリーグ戦で優勝することを目標に長時間労働にも耐えていたそうです。

チームの練習や試合中にサイドラインにいることは勿論、朝早くに治療室に待機していて、いつでも選手が治療に訪れてもよい体勢になっていました。

また、選手を病院に連れて行ったり、選手の為に薬局に行って薬をもらってきたリしていました。

大成功のシーズン
そのアメフトのチームは昨年に全国でトップテンにランクするほどの成功を収め、プレーオフでの勝利で大学は4億円以上の収入があったそうです。

彼のアスレティックトレーナー人生で最もスポットライトがあたっていた瞬間だったのかもしれません。

しかし、身を粉にして働いたアスレティックトレーナーには、1ドルもボーナスとして支給されなかったそうです。

その他にも、彼の貢献に対する評価があったのかはとても疑問です。

転職した後
彼は現在、アメリカ東海岸の大都市で大学のヘッドアスレティックトレーナーとして働いています。

その大学の規模はとても小さく、アメフトの試合も以前のようにテレビのコマーシャルタイムアウトなどはありません。

朝の11時頃に出勤し、夕方は6時ごろには仕事が終わります。

アメフトのシーズン中でも、少なくても日曜日は休日を取れます。

運動部の活動が無い夏は、2か月間休暇となるそうです。

彼はそんな仕事場を気に入っています。

どちらが人間らしい生活ができるのか
同じアスレティックトレーナーとして働くうえでも、場所によって勤務状態が異なってきます。

南部の大学勤務時代は、それこそブラック企業でボロ雑巾のように扱われ、何の評価もなく扱われました。

今では、ヘッドアスレティックトレーナーとして高い評価を得て、好き放題に王国を築いていることでしょう。

彼は東海岸の都市の生活をこれから満喫していくでしょう。なぜなら自分の時間が充分にあるからです。

同じ人間でも場所が違うと周りの評価も違ってくるようです。

そんなことを証明したアスレティックトレーナーの話でした。

他の職業にも当てはまりそうな話ですね。

お体を大切に。

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