動き過ぎは良くない関節アプローチ 逸話其の四
今日は昨日とは違う高校野球児(投手)の話。
彼は、全国でスポーツ強豪大学にスカウトされ野球をすることが確定してます。
そんな野球エリートの道を進んでいると思いきや、現在は肩のケガのためリハビリ中とのこと。
誰かに余計な知識を吹き込まれたのか、或いはネットで検索したのか知りませんが、彼は関節唇にダメージがあると信じ込んでいます。
関節唇を疑う前にやるべきことがある
関節唇の診断についてのブログでバッサリ断言していますが、関節唇を疑う前にやるべきことがあるのです。
それは、肩甲骨と上腕骨の位置と動きを診ることです。
彼の場合は、不十分な肩甲骨上方回旋と肩甲骨の前方傾斜がみられました。
彼の肩甲骨を徒手的に上方回旋と後方傾斜をして痛みが無くなりました(確認診断テスト)。
動いていない関節は肩甲骨(肩甲肋骨関節)で、動き過ぎの関節は肩関節(肩甲骨と上腕骨)です。
二回のリハビリをした後、昨日の時点で彼は100メートルほどの遠投をして痛み無し。
現在は上腕骨骨頭前方グライド症候群のリハビリをしていますが、それもすぐに解決すると思われます。
動き過ぎは良くない関節アプローチ vs. MRI
多くの罪のない選手たちが、余計な知識と恐れを植え付けられて、大病院でMRIを撮ります。
そして医師が「ああ、関節唇にダメージがありますね」と告げます。予期していた最悪のシナリオです。
選手たち(とその親御さんたち)は信じています。手術と一年間のリハビリをすれば完全復帰すると。
いやいや、そうは問屋が卸さないようです。
何故なら、痛みの原因が関節唇でない可能性が(大いに)あるからです。
えっ?
痛みの原因は、肩甲骨や上腕骨の動きなのですよ。
だから、動き過ぎは良くない関節アプローチで診断してリハビリすることを勧めます。
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