股関節の痛み -格闘編-
今日のブログはいつものような「こうしたら痛みが無くなった」系の結論がありません。
何故なら、この症例はすんなりと解決に向かわなそうだからです。
股関節の前の部位に痛みがある選手が来ました。
スクワットをする際などに痛みがあるそうです。
動き過ぎは良くない関節アプローチから診ると
選手の立位の状態で横から見ると、骨盤が前のめりになっている姿勢で、股関節は相対的に伸展しているように見えます。
この状態だと、大腿骨骨頭が前にシフトし、股関節を曲げたときに腸骨に衝突してしまう「インピンジメント」症候群が起きます。
診断は「大腿骨前方グライド症候群」。
診断確認テストとして、大腿骨を後方に押しながらの股関節の屈曲で症状が無くなったのを確認。
リハビリは、その大腿骨骨頭を後方に保持できる状態にすることです。
ここまで全ての工程が順調でした…。
リハビリ失敗と次回への反省
大腿骨骨頭を後方に押す徒手療法ののち、自信満々で股関節の動きをチェックしました。
その選手いわく「まだ痛みがある」とのこと。
どうやらアプローチが全く的を得ていなかったようです。
その選手の骨盤が前のめりになっている姿勢にアプローチしなくてはならなかったのでしょうか?
骨盤前のめり姿勢では、骨盤は後傾しています(日本人女性によく見られる)。
診断確認テストでは、骨盤を前傾させて股関節の屈曲時に症状の緩和を診るべきだったのでしょうか?
骨盤の後傾では、腸腰筋が伸び、大殿筋が短くなっています。両方とも筋肉の機能が低い状態にあります。
次回はそこにアプローチしてみます。
興味津々のあなたに追って報告します。
同じような症状を診たことがある治療家の方々、意見を待ってます。
参考にさせてもらいます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?