マニュアルセラピーの威力
マニュアルセラピーってなんぞや?
マニュアルセラピーまたは徒手療法は、選手や患者さんの関節や筋肉に直接アプローチします。
この定義だと、マッサージはマニュアルセラピーに含まれるようです。
ここではマニュアルセラピーとは、主に動くべき関節が動いていないときにこの用法でその関節を動くようにする手法を指すことにします。
何故わざわざ手を使わなければいけないの?と文句が聞こえてきそうです。
「動くべき関節、動き過ぎは良くない関節」で述べたように、多くのケガは動いていない関節が原因で起こります。
もう分かりましたね。マニュアルセラピーがその動いていない関節を動かすことによって、動き過ぎの関節(痛みがある関節)への負担を減らします(→痛みの軽減)。
シーズン通してあった痛みがほぼ皆無に
シーズンが終了した野球選手の肘を診ました。
投球には影響がない症状ですが、肘の後ろの骨(肘頭窩)の内側の痛みがあるとのこと。
トレーニング中にも痛みがでるとのことでした。
どうやら、上腕骨が肘頭窩にぶつかる「後方型野球肘(VEO)」のようです。
腕の骨である尺骨がうまく動いていなく(内側に移動)、肘関節で上腕骨にぶつかっています。
マニュアルセラピーでその尺骨を外側に移動するようにすれば、衝突を回避できそうです。
効果は絶大。シーズン中抱えていた痛みが無くなりました。
シーズン中は超音波療法や電気療法でも成果があまり認められなかったので、ほぼ諦めモードだった選手でしたが、ここにきて大興奮。
マニュアルセラピーの効果を確認する瞬間でした。
あなたがアスレティックトレーナーや理学療法士の方でしたら、あなたの手が選手や患者さんの正しい動きを引き出します。
そして痛みを無くします。
これを読んで決心した今、まず最初に電気療法の機器の電源を切りましょう。
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