寝る姿勢は何気に重要

どんな体勢で寝ていますか?

実は、寝る姿勢は重要です。

8時間睡眠は8時間ストレッチ
以前に筋肉が伸びている姿勢で休んでいる状態で筋肉繊維が伸びる、と述べました。

筋繊維が伸びるということは、筋肉が弱くなることです。

つまり、8時間の睡眠中にある筋肉が伸びている状態だったら、その筋肉は間違いなく弱くなります。

筋肉が弱くなる寝る体勢の代表格は、横向きに寝ている状態です。

大概の人は上になっている足を前に出します。膝が布団の上で休む状態でしょうか。

その状態は、太ももが内側に回転した姿勢(股関節の内転)になります。

この姿勢は、中殿筋の弱化を招きます。

中殿筋が機能しなくなると、たくさんのケガが起こりえます。ケガの詳細は、このブログを参照。

一番安全な寝る体勢は?
うつ伏せで寝ると、首を左右のどちらかに向けて寝ますね。

そうすると一方の筋肉が長くなり、もう片方が短くなるなど、厄介なことになります。

その体勢で枕の上に首が乗っかっていると、首の骨が後ろに曲がった状態(頸椎の伸展)になりますので、肩甲挙筋などが短くなってこれまた問題になります。

また腰椎が常に屈曲されていますので、そこに痛みが生じ、腹筋群がストレッチされて弱くなります。

足首の関節も常に底屈になるので、腓腹筋が常に収縮された状態になります。

横向きで寝ても、枕などを股に入れて、太ももが内側に入るのを防げば中殿筋の弱化を防げそうです。

ただ、下になっている肩関節が内旋している状態になりますので、大胸筋や広背筋が固くなってしまうことになります。

大胸筋の害については、たくさんこちらに書いてあります。

野球の投手にはこの寝かたは厳禁です。

最後になりましたが一番安全なのは、仰向けに寝ることです。

頚椎や肩関節、腰椎や股関節がニュートラルの状態に保てるのは、この姿勢しかありません。

皆さん、これから仰向けに寝てください。

子供が横向きやうつ伏せで寝ていたら、仰向けに寝るように正してください。

え?寝る時ぐらい自由にさせてくれ?

そんなことを言っている間に、あなたの中殿筋はじわりじわりと弱くなってますけど?

寝る姿勢を大切に。

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