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メガネを買いに

娘のメガネを買いに出かけた。

最近メガネを掛けても世の中がぼやけると言う。
前回メガネを買ってから二年ぐらい経つが、大分娘の視力は落ちていそうだ。

私と娘はリーズナブルなイメージの赤札堂へと行った。

娘が検査を受けているあいだ、私は商品棚に所狭しと並べられたメガネフレームを見ていた。

予算は一万円ぐらいだとありがたい。

ここでは電子マネーが使えるかどうかは定かではない。もしも使えなかった場合、隣の銀行へ慌てて走らねばならなくなる。
時に私は、そんな危ない橋を渡ろうとする所がある。そんなにもスリルを求めているのだろうか。

確か前回ここでメガネを買った時は、私と娘とで二本買い、二本目は半額になる時代だったが、今はそうでもなさそうだった。

二本目半額ならば、私もそろそろ運転中限定で掛けているメガネを新調したかったが、すぐに諦めが付いた。

娘の視力はものすごく落ちていた。

私たちは一万円と書かれた棚の商品を片っ端から見て回った。そして、娘に良く似合うメガネを探し出したのだった。

在庫もあるらしく、二時間後にはメガネが手に入るとの事だった。

前回は在庫の関係で待ち時間が一週間必要だった。
買ってからの一週間が待ち遠しかったのを覚えている。

一週間後、私は赤札堂の引換券を握りしめ、間違えて眼鏡市場へと行ってしまった黒歴史がある。

赤札堂と眼鏡市場が近くに店を構えているのも間違える要因だった。

あの時、助手席に息子が乗っていなかったら、眼鏡市場の駐車場で引き止められることも無く、赤札堂の引換券を堂々として眼鏡市場の店員さんに渡していただろう……。

ヒヤッとした出来事だった。

今回は勿論そんな間違いはしなかった。

人間、成長するものだね。



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