自滅装置と自縛霊[雨と風の前]
自滅装置が、この体に埋め込まれている。
それ故にどんな選択をしても、
その先で自分で自分を滅ぼしてしまう。
それならば、自力でその爆弾を処理するしか、
自滅の連鎖を断ち切る方法はない。
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罪悪感と闘いながら「やらない」と決心し、
自分が食事をした食器を洗わず、
夫の帰宅前に就寝。。。
したはずなのに、
眠くてしょうがないのに、
エアコンも付けているのに、
いつもは30秒で眠りに落ちてしまうのに、
なかなか寝付けないのは、
「残業してきた人に食器も洗わせるなんて、
私は酷い奴だ」という思いが
とめどなく溢れてきたから。
帰宅した夫のところへ起きて行き、
上記の理由により寝付けないのだと訴えたところ、
「死んだら、じばく霊になって出てきそうだね」
という言葉が返ってきた。
私が霊になった場合の「じばく」は、
きっと「地縛」ではなく「自縛」である。
自縛霊…
自分を縛りに縛って生き、それでも足りず、
死んでからも縛り続けるなんて、
なんというか、間抜け過ぎる。
そう思ったら可笑しくなった。
成仏するために生きてはいない。
しかし、自滅装置が発動し滅び、
自縛霊になるのだけは
どうしても回避したい。
その装置を自ら破壊して良いことを、
もう私は知っている。
そして、天気や気象が私の意思とは関係なく
それを発動させてしまうことも、
ようやくわかってきた。
自分の外に在る、
得も知らぬ大きなものへの敬意を抱きつつ、
そちらが穏やかな日には
のびのびと息をしたい。
2023/06/30
風が少し強くなり、雨も降る予報
猛烈な「ズーーーーン」症状に襲われた日