母が変わりつつある
数日前自宅を訪ねると、体調がとても悪そうだった母。
そろそろ再入院かな。私はそんな思いでここ数日を過ごしていた。
そんな中、朝の通勤時に車を運転しながら心の中で叫んだ。
「お母さん、もうそれ以上苦しまないで。
その辛さを1日でも変わってあげたいな。
もう充分がんばったよ。
いい加減に幸せになっていいんでいいんだよ。
生きているうち生まれてきて良かったと思えたらいいな。」
そんな強い叫びの声が心の中で鳴り響き、
気が付くと目に涙が溢れていた。
うつ病のお母さん本人だけではなく、共に過ごす父も
離れ離れで暮らしそれぞれの家庭をもつ、兄や姉、私も
自由で幸せになっていいんだ。
自分の家族を思いながら、世の中のうつ病家族のことも
考えていた。
そう、一緒になって苦しまなくていいんだ。
だって、目の前にいる相手は潜在意識の現れだから。
自分の意識でいつまでも悲しんでいたら、うつ病の本人はもっと悲しむことになる。
だから、大切な家族や友達、知人がいたら悲しむより
幸せになろう。
そんなことを考えた昨日。
すると!!!!!!!
今夜、電話がなった。
それは母からの電話だった。
「お母さん自分を見つめなおそうと思うの。自分になんて言ってあげたらいい?ノートに思っていること書いてみようかな。」
車の運転ができない母が、
今、自分の人生のハンドルを握ろうとしている。