大好きな家族に言われると一番辛い言葉

快晴の昼下がり。
体調のすぐれない母が眠る実家に足を運ぶ。

ハンドマッサージや動きの悪い足にオイルをつけて
タッチケアをした。

感情表出の苦手な母が気持ちを表出できるよう
言葉がけをする。

頭痛と闘い
母が闘っている
黒くてギザギザのその物体
それは、
「死んでしまえ」
「役立たず」
と母を責め立てているよう。


そんな、黒いギザギザの物体を
ピンクの光で包み込みその熱で溶かしていく
そんなセラピーをした
でも、スムーズにそんなイメージなど
できないのがうつ病

死にたい
死にたい
殺して欲しい

そんなことを母は娘の私に言った。
息が止まりそうになりながらも
かろうじて俯瞰しながら
「死にたいって思うくらい辛いんだね。
殺せるわけないじゃん」

そんなふうに返しながら、次々と出てくる感情を
傾聴し続けた

やり場のない頭の痛み
やり場のない体のこわさに
自分が自分じゃなくなりそうな強烈な不安に襲われた母

死にたいくらい辛いってことを
分かって欲しいんだよね

大丈夫ちゃんと、伝わってるから。
私は母がどんなに死にたくても
絶対に母を死なせたりしない。

変わりに
産まれてきて良かったと言える日を
想像し目標にしている。

その日が来るまで絶対に諦めない。
何を信じるか
どんな世界を見たいか
もう決めたから。





いいなと思ったら応援しよう!