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急に旅に出たくなってしまった

ふらりと立ち寄った本屋さんで、村上春樹の『ラオスにいったい何があるというんですか?』が目に入った。そのコーナーが東南アジア特集なのか、雑誌TRANSITのアジア特集や各種エッセイがずらりと並んでいる。え、行きたい。

ラオスは私の初めての完全一人旅の舞台だ。怖くもあり、友を得た地でもあり、気づきが多かった。自然に溢れ、穏やかで優しい人たちのいた街。いまは一体どうなっているのだろう?あのどこかで見たことあるキャラクターがいっぱいいた極小テーマパークみたいなところ、まだあるのかな。

客引きや、定刻には飛ばない飛行機は考えるだけでぐったりしてしまう。バックパックひとつで、何カ国もめぐる旅をいまできるかというと自信がない。でもやっぱり、気になる。

同じ街に何度も行くことは少ない。行ったことのない場所に行きたくなって、初めての地を優先してしまう。韓国くらい近ければまだしも、簡単には行けない遠い地であればあるほど、再訪の確率は低くなる。でもまた行ってみたい場所を考えてみると、ラオスが思い浮かんだ。変わっていなくても、変わっていても、いまの姿を見てみたいな。

取り急ぎ、旅エッセイでも買ってこようかな。終わりゆく週末の最後に、新たな楽しみを見つけた気分。