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Photo by
niwayuko
自分とまったく異なる人と暮らすということ
私と夫は性格が全然似ていない。内向型という面では共通点があるのだが、何か問題を解決しようとするとき、または何か壁にぶつかったときの反応が全く違う。感情に全振りの私は、そうじゃない!私が欲しい言葉はそれじゃない!と思うことが多々ある。
昨日の話の続きみたいなものだが、たとえば私に複数の痣ができたとする。「見てみて、こんなに痣ができちゃったよ〜」と夫に見せる。私が期待している反応は「うわ〜痛そう、どこでぶつけたの?」みたいなものだ。でも実際に返ってくる反応は「あらら、まぁ、すぐ治るよ」といったもの。
治るかどうかはどうでもよくて、いつか治るし、それは私もわかっている。私が話しているのは今この時の状況の話で、夫が話しているのはそれが解決されたとき、もしくは解決する方法なのだなと思う。
先日友人と遊んだとき、また別の話題ではあったけれども、大変なんだよねと愚痴をこぼしたところ、安心感のある返答が返ってきてとてもうれしかった。これこれ!これなんだ!解決策が欲しいわけではなく、現状の分析がしたいわけではなく、ただ共感して、話を聞いてほしいだけなのだ。
この違いは夫も私もお互いによくわかっていて、「こう言っても私の想像している答えは返ってこないだろうな」と思いつつ、毎回果敢に挑戦している。そしてぶつかったり、がっかりしたりしている。「そういうときはただ共感してくれればいいんだよ」と言ってみたりもするが、そもそもそういう方向で物事を考えていない人だから、無理にやろうとするのもきっと大変なのだろう。逆のことを私がやれと言われてもできる気がしない。
他人と暮らすのは自分と暮らすということではないから、バランスが難しい。お互い気持ちよく暮らしたい。まだまだ修行はつづく。