同じ県で大叔父の足跡を調べる女性のこと
Sさんのことを知ったのは、2023年の初め、大伯父の事を本気で調べようとインターネットで検索をしていた頃です。
産経新聞のインターネット版に、インパール作戦で亡くなった大叔父を探す女性が京都府宇治市にいらっしゃるという記事でした。(下記リンク)
産経新聞 2019/6/23
インパール作戦「戦病死」の大叔父 最期の真相を追う遺族
https://www.sankei.com/article/20190623-Z62HDO5F3BMGXHL5AA75PMNILI/
大叔父さまの複雑な足跡を10年以上、自力で調査されている。同じ女性、そして同じ京都住まい。相当な決意で活動をされている姿に、私も自力でやろうと背中を強く押されました。
◇お会いして
2023年8月に初めて千歳碑の法要に参列した際、千歳碑護持会の佐々木さんから、すでに護持会に所属されていることを聞き、ご紹介いただきました。
その後メールでやり取りし、2023年11月初めてとお会いすることができました。
◇Sさんの活動
初めてお会いした当時、戦歴の調べ方について何も知らなかった私に、Sさんは軍歴の取り寄せ方から、自力で調べるにはどんな方法があるのかを色々と教えてくださいました。
Sさんの大叔父さまは、軍歴には歩兵第60連隊所属となっているが、実際に戦地へ行かれた証言がなく、実は違う部隊に転属となりそこが明らかにされず戦病死となっていらっしゃいます。
最期の真相を知るためのSさんの調査範囲は、第二次世界大戦・太平洋戦争の軍隊情報全てといっても過言ではないと思います。
実際に、Sさんは全国のあらゆる戦友会、調査団体、報道機関などとのやり取り、発信を続けていらっしゃいます。
◇最近のSさんに関する記事
インパール作戦80年、大叔父の足跡どこに 京都府宇治市の遺族、調査続ける 母との約束胸に
2024年8月5日
https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/1306217
Yahooニュース 2024.8.14
「そんな人はいなかった」25歳で戦病死した大叔父の手がかりは ビルマ奥地で何があった…生きた証探す女性
https://news.yahoo.co.jp/articles/7a3fdb46346a7ed839bfea41c4deda67042b1c77
こうした新聞記事はもちろん、戦争関連書籍への寄稿、戦没者の遺留品返還活動など、本当にたくさんの活動をされています。
大叔父さまの真相にたどり着くために、奮闘されているSさん。彼女が切り拓いて行かれる山道を、私はいつも遠く背中を見ながら登っていく感覚でいます。Sさんから影響を受けたものを、私も誰かに還せるように、歩みは遅いながらも形に残しきろうと思っています。