最優秀俳優賞をあなたに
この間『クローズZERO』を観た。
山田孝之がイケすぎていて、たまげた。
山田孝之と言えば、わたしの中では『ウォーターボーイズ』であり『世界の中心で愛を叫ぶ』である。役名ではなく、ドラマ名というあやふやさではあるが、わたしの中の山田孝之さんとはこのイメージだった。美形な青年。
最近は髭が似合うダンディな男性という感じ。
ルーティンのように、なんの気なしに開いたアマゾンプライム。おすすめに出てきた『クローズZERO』。昔のだけど見てみよっか、と簡単に決めたわたし。
すべてが運命だったのだ。
当たり前にみんな若い。キャラがいい。おもしろくて格好いい。昔のだけど、昔じゃねえんだよ、とわたしに言いたくなる。
みんな素敵な中でも、山田孝之は天下一品だった。
普段はおちゃらけているのに、本気モードになるとキケンな色気が溢れ出してくる男。それが芹沢多摩雄(山田孝之)だ。
喧嘩が強くても、やり過ぎない線引はきちんとしているし、ふとした顔もキマっている。中でも、終盤の抗争シーンは格好良すぎてブッ倒れてしまうだろう。
伏せた目を上に向けるあのシーン。とてもいい。
画像では伝えきれないと思うので、見る機会があればぜひ確認してもらいたい(PG-12指定あり)
『クローズZERO』の主演には小栗旬。原作にはいない女性キャラクターには黒木メイサと、名だたる俳優の方々が出ている。
わたしは鈴蘭の中でも、滝谷 源治(小栗旬)率いるG.P.S軍団のひとり、
牧瀬 隆史(まきせ たかし)
が好きであった。
俳優は高橋努さんだ。
牧瀬は男気溢れる性格で、仲間を裏切らない。喧嘩に負けても諦めない。
時折挟まれる下品なシーンは、だいたい牧瀬が中心である。でも、牧瀬だからこそ愛しくて憎めない。
パンチをくらい、蹴りが入って倒れても、なんとか立ち上がろうとする。真っ直ぐな奴。
頑張れーと応援したくなるのが牧瀬なのだ。
わたしはまた、アマゾンプライムで映画を観ていた。今回は『わたしの幸せな結婚』というSnowManの目黒蓮さんと、今田美桜さんが出ているものだ。アニメを見ていたので、話の流れは分かっている。
と、わたしは序盤から興奮することになるのである。
主人公の斎森 美世(今田美桜)は、継母と異母妹に苛められ、使用人のように生活している。父親も美世を疎んじており、見て見ぬふりだ。
そんな生活環境に生きる美世の絶望から映画は始まった。のだが。
ん?
美世のお父さん?
お父さんっ!?
お父さんってば!牧瀬じゃん!!
わたしは動揺した。
キャストの事前情報を知らなすぎた。
牧瀬が、いや高橋努さんが出ていることを知らずに観てしまったのだ。
急に会えた嬉しさ、感動、動揺。うまく写真を撮ることができなかった。
期せずして高橋努さんにまた出会えたこと。
それだけで、映画を見終わる前から「観てよかった」という気持ちでいっぱいになった。
(映画はもちろん楽しかった)
クローズZEROを観た後、高橋努さんについて調べていたから自然と会えたのかな。
まさか、これが引き寄せの法則…?(ハッ。目を見開く)
山田孝之さんも小栗旬さんも、目黒蓮さんも今田美桜さんも、名前を挙げていない俳優の方々も、みんなみんな素晴らしかった。
それでも、わたしは贈りたい。
わたしの最優秀俳優賞を、あなたひとりに。
栄えある、わたしの最優秀俳優賞は……
……
………
…………
高橋努さん。あなたです!
ありがとうございます!!
おめでとうございます!!
勝手なことを、こんな上から目線から言っている。
鈴蘭高校のカラスたちがカチコミに来てしまうかもしれない…。
逃げろっ!!