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とろ日記(恥ずかし、笑う)


 盛大に間違えた。恥ずかしい。今思い返しても恥ずかし過ぎるし、ちょっと面白くなって口元が動く。



車関係の用事があって、お店に予約をしていた。夫が早く帰ってくるというので、17時30分に予約。
ついでに外食しようと話していたので、ごはんの準備をしなくていい。ばんざーいと気楽に過ごしていた。


17時05分。

まだ帰ってこないよね〜♪

17時15分。

夫が帰ってこない。

17時20分。

まだ帰ってこない…!?


予約時間まであと10分。動揺するわたし。夫の代わりに遅れる電話したほうがいいかな?あ、どの店舗かしっかり聞いてない!間違えて連絡しちゃうかも!わたしはペーパードライバーだから、迎えにも行けないし。
車に乗れないことは、自分としてはそんなにマイナスだと感じていなかったけれど、今回は少し悔やむ。
まー大人しく待つしかないか。



「うわ〜遅刻だ!!」と17時25分に帰宅した夫。
急いで準備し、出発。お店にも連絡。スタッフの反応がシブかったと聞き、2人でさらに焦る。
急げ急げ。
でも急いじゃいけない。安全運転だ!!車中で言い聞かせるように話す。

ブーン。

お店には申し訳ないが、予想通り10分遅れで着きそうだ。
まあよかった。

お店に着き、車を降りると「いらっしゃいませ」と声を掛けられた。わたしは待たせてしまった!という焦りから「〇〇です!」と名字を名乗り小走り。
「?」
一瞬疑問の顔を感じたが、名字を名乗るのはお店に入ってからだったよね、の気持ちが先立ち、恥ずかしさで埋め尽くされる。
担当者は「〇〇でしょうか?」と聞かれた夫は「そうです!」と答えた。

そうなの?
たぶんそうだと思う。
たぶんかい!

担当者が電話中ということで、椅子に座って待つ。
わたしたちは焦っていたからか、電話がなかなか終わらないように感じる。
迎えてくれたスタッフさんと、電話を終えた担当者が話している。
違和感。
表情がなんか、変。
あれ、わたしたち間違っている?


不安になって、夫に「このお店でいいんだよね?」と聞く。グーグルマップで確認していると、担当者が来てくれた。
やっぱり、変な表情をしている。困惑の表情。

夫が「〇〇で予約していた〇〇ですけど」というと「あ、こちらは〇〇で、そちらは数軒先なんです」と言われた。

やっちまったぁ〜!!!!!

「すみません!」と急いでお店を出て、本当の目的地へ行く。恥ずかしい!急いでいたのに、余計に時間をロスってしまった!

思考がぐるぐるしつつも、恥ずかしさを超えて笑えてきてしまう。
恥ずかしい!おかしい!急ぐとロクなことがない!

本当の目的地に着く。到着予定時刻を過ぎたものの、お店の人は受け入れてくれて一安心した。
待機中もさっきの恥ずかしさを思い出しては「うわ〜〜〜」っと悶えたくなって、そして「ふふふっ」と笑えてきてしまう。


 これってわたしが女子高生なら「蛙化だわ〜」って言ってる(言われてる)案件なのかも?
予約していたカフェに入店したら、お待ちくださいって待機して、数分後にご予約がないのですが…って言われたのと同じ?
実際の予約店舗は4店舗先でした〜、2人で気まずく歩く、みたいな。

わたしが高校生で、恋人という関係性だったら。
すぐにお別れされていたかもしれない。そう思うとこえ〜。大人になっていて良かった〜。という気持ちと、そんな人は早く別れて正解!という気持ちと、まだまだ青いのよ、チッチッと人差し指を左右に揺らす人物が出てきた。なに言ってるんだい。かき消す。


対応や言動がスマートで格好良かったら、そりゃ嬉しい。でももう、わたしたちは格好良さだけを求める関係性ではない。間違えちゃったね、はははと笑い合える。ポンコツ夫婦としてやっていこうと開き直れる。はははぁ〜、なんかよかった。


でもやっぱり、思い返すと恥ずかしいし笑う。
本当の本当に、焦るとロクなことがない。



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