Bリーグ新レギュレーション。来年から2年間施行。外国籍枠とアジア枠が変更。
待ちに待った(?)Bリーグ新レギュレーションが昨日発表された。
外国籍のオンザコート変更、アジア枠、いろいろ。大きなルールの変化なので、それだけでいろいろ起きることが予想できて、想像の中ではいくらでも語れそう。
外国籍の具体的なルールの改正は2つ。
①外国籍の登録数とオンザコート。
下の図の赤枠で囲った部分。
今年は、チーム登録が3人、試合登録が2人、試合出場が2人まで。
これが、チーム登録が3人、試合登録が3人、試合出場が2人までに変わる。
Bリーグ1年目もこうだった。こうなると3人の外国籍が毎回ベンチの外に溢れることはなくなる。80分を3人でシェアしながら、毎試合3人の外国籍が出場することができる。
3人で80分の枠を守ろうぜ、という外国籍同士の協力意識、が生まれる。今のルールじゃ試合に出れない1人はもどかしいしつまらないんじゃないかと思ってる。
プロとして遥々日本に来たのに、ベンチ裏でポロシャツを着て試合に出場することもできない例の姿が見られなくなるだけで、十分改善だと思った。
②アジア枠
以前から少し囁かれていたアジア枠。本当にできるとは。
個人的にはそんなに重要じゃない。さっきの外国籍3人試合登録に比べればただのおまけレベル。
各チーム、帰化orアジア選手を1人ずつ抱えることができるというルール。
帰化選手を抱えるチームにとっては関係ないし、全チームアジア枠を使うかも正直微妙。まだ不明だ。アジア枠対象の国々は以下の通り。アジア枠の強豪国、イラン、ニュージーランド、オーストラリアは含めない。それら含めたらみんなそこからアジア枠取るだろうし、それらの国の実力は実質外国籍と同じだ。よって、オリエンタル(東アジア)のみ。
アジア枠によって、帰化選手の希少価値・年俸は一気に下がることが予想される。帰化選手からしたら酷なルール変更。これから帰化を考えていた外国人も帰化を辞めちゃうレベル。
今までは日本人とだけ比較対象だった帰化選手、今度は日本人を含むアジア諸国と比較対象になる。限られた人数しかいない帰化選手だったからこそ価値が高く年俸も高かったであろうが、希少価値が著しく下がる。5000万円の年齢のいった帰化選手と、2000万円で若くて才能のある日本リーグに行きたいアジア選手がいたら、後者のほうを選ぶのは至って普通だ。
ここでツイッターで「アジア枠」と検索すると今のタイミングならBリーグのアジア枠のつぶやきが沢山散見される。なるほどなーとか思って見てた。
ここで、1つ疑問。皆さんはどう思いますか?
アジア枠、使えると思う?日本に来るアジア選手いると思う?
アジア枠、実際に何チームが使うと思いますか?またあなたがアジアリーグのバスケ選手だったら、どんな条件であれば日本リーグに行きたいですか?
たとえば年俸1000万円のBリーグ選手に、1200万円(20%UP)や1500万円(50%UP)で、言葉も文化も生活環境もまるで違うアジアのリーグに行きますか?と問うたら、みんな返事はNOの気がする。
最低でも2倍3倍の2000万3000万、数倍の~1億円くらいならYesかもしれないが。これがGリーグのようなアメリカ・NBAであれば、年俸が日本と同じまたは下がっても挑戦する選手もいると思う。バスケ選手なら一度は夢見る舞台への挑戦だから。
アジアの自国リーグで2000万円稼いでいる選手が、わざわざ日本という言葉も文化も違うリーグ来る可能性があるとしたら、数倍の年俸提示くらいだと思う。ちょっとくらいの上乗せじゃ苦労を考えればYesとはならないんじゃないかな。
各国の年俸相場はわからない。自国リーグの相場が実は安い(全員~200万円)国とかがあれば、Bリーグの年俸に魅力を感じるかも。Bリーグ自体の相場が著しく高いわけじゃないので、実際には微妙だ。
韓国の掲示板で「韓国のバスケ選手は金もらいすぎ」という炎上ゴシップが以前あった。代表クラスで1億円(10億ウォン)前後らしい。「そんなにもらっといて世界で負けんな」という韓国のバスケファンのゴシップの話だが、韓国のKBLの方がよっぽど年俸相場が高そうだ。中国もしかり。
よって、年俸相場が高いそれらの国からアジア枠で選手を引っ張ってくるなら、自国リーグでは稼げないそれなりの実力の選手か、ものすごい大金を積んで自国リーグの主力選手を引っ張ってくるか。後者は厳しいと思う。
あと、英語か日本語を話せるアジア選手に限られる。たとえば中国語しか話せない選手を持ってきたら、中国語と日本語と英語が堪能な通訳が必要になるし、常にその選手に同行しないといけないし、スタッフいろいろ大変そう。
考えればあれこれ思いつく。可能性を考えれば無限大だ。みなさんは何が思いつきますか?
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