TRPGと著作権

結論

著作権侵害になるもの
①挿絵を転載する
②ルルブの本文をメモ的な感覚でコピペする
③「ルルブからの引用」ばかりな文章を書く
④ルルブに掲載されたキャラクターの設定集を作る
⑤ルールをまとめた文章や絵を作る
⑥非公式なサプリメント・サマリーを作る

著作権侵害にならないもの
①キャラクター、追加ルールを考えたり、セッションをする
②キャラシやシナリオを書く
③セッションのリプレイ動画を配信する
④公式シナリオのリプレイ
⑤上記の収益化
※質問があればコメントやDMください!

1-1. 著作権とは?

著作権は、自分が作った作品(著作物)に限って自分だけが認められている権利のことを言います。具体的には、未公表の作品を公表できる「公表権」や作品を改変できる「翻案権」などがあります。
また、アイデアや思想に著作権はありません。

2. 著作権と二次創作

二次創作は、先ほど説明した「翻案権」を使うことに当たります。そして「翻案」というのは、原作の表現に修正等を加えて、原作の「表現上の本質的な特徴」が見て取れるような作品を作ることです。
翻案権は著作権の一部ですので、著作者以外は原則行使できません。
二次創作が著作権侵害となる場合は、この翻案権を勝手に使ってしまった時がほとんどだと思います。

3. 二次創作とTRPG

以上の説明を踏まえると、TRPGの二次創作が著作権侵害かどうかはある程度判別できます。

まず、TRPGのルールに著作権はありません。なぜならTRPGのルールはアイデアだからです。さらに技能やスキル、武器の名前などにも著作権がないことが多いです。
一方で、ルールブックには著作権が発生します。ルールを説明した文章の集合は十分に創作性がある表現ということができます。同様の理由でサプリメントやシナリオにも著作権があります。またキャラクターについて、その生い立ちなどの設定を表現した文章に対しては著作権が認められます。

したがって、下記の著作権がある作品を勝手に利用してしまうような二次創作は認められません。
・ルールブック、サプリメント、シナリオなどの本文
・キャラクター、武器、スキルなどの説明
※個々の説明はここでは割愛します。

さいごに

全体的に雑な説明となってしまいましたが、著作権に関する問題はかなりシビアで本来は裁判で争うべきです。しかし未然に紛争を防ぐためにも「うっかり著作権を侵害してしまった」「間違って著作権侵害を指摘してしまった」などの勘違いを防げればと思い執筆いたしました。
私は法律に関して全くの素人で、これらの情報は弁護士の解説や判例、著作権法を読んだ上で発信しているものになります。何か間違い等があればぜひご指摘ください。
ありがとうございました。

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