2023年11月3日(金・祝)から30日(木) までの約1ヶ月間、「まちを巡る、アートと 暮らす。」をコンセプトに、岐阜市中心部 にある24店舗を会場に27のアーティスト による展示やワークショップが 行われる「ART LIFE GIFU」。 美術館やギャラリーなどではなく、 地域の店舗で食事や買い物を楽しみながら アートに触れられるイベントとなっている。 今回私もこの企画にアーティストとして参加し、 柳ヶ瀬商店街にあるTAKURO COFFEEの 店内で作品の展示をお
今回は画家・クスノキタクヤの個展を通して アートの見方や得られるものについて 個人的な解釈を含め解説していきたい。 個人の感性を大切に アートに「絶対の正解」は存在しない。 美術業界的に評価されているものや、 著名な作家が認めた作品があったとしよう。 芸術の専門知識がない者からすれば、 あたかもそれが「正解」のように 感じるだろうが、実際の「正解」は 受け手の感性の中にのみ存在する。 絵画鑑賞の第一歩 まずは目の前にある作品が 好きか嫌いか、理屈よりも直感的に どう感
昨今、墓じまいに年賀状じまい、 なんでも"しまう"こと、"やめる"ことが トレンドになっているが、SNSが主流の今、 それらは逆に必要なことだと感じている。 LINEやメールで簡易的に済ませられるからこそ、 「相手のために手間ひまを掛ける」時間に 価値が生まれるのではないだろうか。 盆を間近に控えた今回は、墓参の際 おすすめしたい商品を紹介したいと思う。 線香 立ちのぼる煙があの世とこの世を結び 架け橋になるとも言われている線香。 薫玉堂の線香は、洗練された かぐわしい香
週末の朝食は普段より時間をかけられるので 鉄瓶でお湯を沸かして、コーヒーや紅茶を。 最近気に入っているのは焼き林檎を乗せたパン。 薄くカットした林檎をバターでソテーしたあと 砂糖で味を付け、たっぷりのシナモン、 バニラエッセンスで風味付け。 バニラアイスを乗せてリキュールを かければ大人の味わいに。 朝食は1日のスタート。 気持ちよく終えられれば、 それだけで素敵な1日を過ごすことができる。 LE CREUSET 1925年フランス フレノワ・ル・グランで 誕生した
現代アートというと「理解し難いもの」 という印象を持っている人は多いだろう。 今となってはスマホひとつで手軽に 撮影できる写真だが、その歴史は 19世紀に入ってからと意外にも浅い。 それまでの文化や歴史的なイベントを 知る術は絵や文字による記録に限られる。 つまり、写真のない時代の絵と、 現代の絵では描く意味が変わってくる。 写真のない時代の絵画の役割といえば、 凡ゆる事件や出来事、人々の暮らしぶりを 描き写した風俗画や、肖像画を含む人物画、 宗教画などをメインとしてい
今日は2023年の年明けに「Art&Hotel 木ノ離」 を訪れた話をしようと思う。 郡上の城下町の一角にあった 古い町家をリノベーションした 一棟貸しの宿泊施設木ノ離。 オーナーは設計事務所 スタジオ伝伝の 代表取締役でもある藤沢百合氏。 ただ泊まる、ではなく、アートと共に泊まる、 を実現したいと思い、 Art & Hotel 木ノ離の設立に至ったそう。 建物の随所にアートが展示されていて、 まさに泊まれるアートギャラリー。 1階には、藤沢氏が地元の作家や 職人ととも
近年、アートを身近に感じられるサブスクや マルシェ、アートイベントなどが 増えてきたように思うが、それでもアートを 飾る習慣のある人間は極一部だろう。 私自身、自分が絵を描く立場でなければ それほど興味を示さなかったかもしれない。 一方で、夫は私と出会うまでアートとは 無縁の生活をしてきたが、意外にも 作家性の強いものを好んで購入したりする。 我が家の玄関に飾ってあるのは宇髙明氏の作品。 以前ご縁あって展示をさせていただいた 伊勢現代美術館へ再訪したとき、 ちょうど個展を
日々の生活を潤してくれる存在として 定期的に花を購入し、ダイニングや寝室、 バスルームに置くようにしている。 フラワーベースとの組み合わせや 色のバランスで、部屋の雰囲気が ガラリと変わるから不思議だ。 これは、アートにも同じことが 言えるかもしれない。 飾る絵をとりかえるだけで その部屋の雰囲気が一変する。 花も絵画も、多くの人が生活必需品ではなく、 恰好品という認識を持っている。 特に日本ではそういう傾向が強いかもしれない。 しかし、心を豊かにすることはアートに携わ
絵には心理状態やひととなりが現れるという話を 一度は耳にしたことがあるだろう。 多様性に溢れる個人を形成するのは、 それぞれのライフスタイルであったり、 さまざまな経験や環境。 それに基づいて私たちはあらゆる選択をし、 あらゆるものを生みだす。 好きなもの、好きなひと、好きなこと。 ときめくものに囲まれた生活は心を平穏にし、 良い発想がうまれ、良い制作に繋がる。 私の中の良い循環を生むための 好きなもののひとつ、鉄瓶。 鉄瓶で沸かしたお湯はまろやかで甘い。 急いでいる