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ここを選んでよかった
先日の、卒業生を送る会での事。
私が働いている学校の通級指導学級では、
通常の卒業式をする前に、
通級指導学級だけでのこじんまりとした
卒業生を送る会を催します。
一通り修了証や寄せ書きを渡し終えたら、
今度は卒業生から
先生方や後輩へのメッセージです。
それぞれ
「後輩のみんなは、ゲームしすぎないように
気をつけてください」
「勉強できなくても、
高校行ったら自分の得意な事や
好きな事に合わせて授業を選べるので
あんまり心配しないでいいと思います」
「この3年で僕が成長できたと感じられるのは、
通級に3年間通ったおかげです。
ありがとうございました」
「1年生の頃はここで遊ぶことしか
考えてなかったけど
2年3年となっていくにつれて
進路の相談にたくさん乗ってくださって
ありがとうございました」
などなど、その子の成長を感じる、
嬉しい事を言ってくれます。
(実際に指導して子供たちの成長に寄与したのは
先生方であり、私はそこら辺でぼーっとしてた
だけですが💦)
そんな中、今年度ダントツで
涙脆い私の涙腺を更に崩壊させたのは
とある女の子のメッセージ。
「本当に、
ここを選んで良かったです。
めちゃくちゃリラックスできたし。」
その子はお姉さんもこの通級に通っていたので、
お母さんについて来たりして
なんだかんだ5年近くここに関わっています。
家が非常に遠いにも関わらず、
毎日ちゃんと学校に通い、
休み時間毎に寸暇を惜しんで通常級から
通級指導教室にやってきます。
通級の教室内ではちょっとした暴れん坊で、
裸足で教室を走り回ったり
男性の先生をビシビシ叩いたり
(もちろんめちゃめちゃ信頼関係がある先生を、
ですよ)
他の通級生と、ワイワイガヤガヤ楽しそう。
でも、通常級に居る時は
借りてきた猫のように静かで
誰とも目を合わさないのだとか。
通級での様子を見ていると、
そんな事は想像できませんw
通級の存在意義は、能力に凹凸がある子や
人とのコミュニケーションが苦手な子に、
自分の凹凸に合わせた対処法や
人を不快にさせないコミュニケーション
の取り方を教える、
といった「指導/教育」の側面があります。
もちろん、学校は物事を学ぶ場所ですからね。
でもそれだけではありません。
教室には居場所がないと感じている子の
居場所になること、
不安が強い子が、束の間でも
「ほっとする」空間であること。
そういったことも、立派な目的です。
たった一人の子でも、
その子がリラックスできる居場所となる
場所を創るのは、
シンプルなようで、意外と難しかったりします。
だから今年度、うちの通級指導学級が
その子にとっての居場所となりえたのは
本当に素晴らしい事。
子供がリラックスして
のびのび自分らしくいられる、
包容力のある空間を準備された先生(専門員)方、
信頼して子供を委ねてくださった親御さん方、
どんどん良いところを伸ばしていった子供たち。
この空間は、みんなで創り上げるもの。
その空間の一部として
今年度自分が存在できたことに感動・感謝です。
いっぱい笑って、いっぱい感涙の1年でした。
写真は、昨日通級で描いてた落書きw
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