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不満の下に隠れている本当の願いに気づく
毎日可もなく不可もなく、別に何がどうってことないんだけど、なんだか気が晴れないし、なんとなく面白くないなー。
何が自分にそう思わせているのか、意外に自分の本当の悩みは気づきにくいものです。
なぜなら、自分にとって当たり前の状況になりすぎて、それに悩まされているとは思わず、下手したら悩んで良いことだったとも、解決していい問題とも、思っていなかったりするからです。
実はカウンセリングをしていると、悩んでいます!っていらっしゃる方も多いけれど、悩みっていう悩みはないけれど受けてみたいっていらっしゃる方も多いです。
そういう悩みがないという方にエネルギーで繋がってみると、色々な感情で全然心中穏やかじゃなくて、そりゃもう大変!ってなっていることも多いのです。
これで悩んでるよね?って本人に聞くと逆に、
「え!それ言っていいんですか?そういうもんだと思って仕方ないと思ってました」
みたいな反応が返ってきます。
それくらいに平気にするのが当たり前になりすぎて、もう悩みすぎて悩んでないことになっているだけで、本当は全然何でもないことになっていないことを教えてくれています。
私たちはどんな日常を当たり前と流してしまっているのでしょうか?
例えば、上司に企画書とか諸々の書類を出そうとすると、すんなり通らなくて毎回必ず直される。
当然「イヤだなー。また直しになるんだろうなー」と上司に提出するのが気が重くなるし、そりゃ一発OKになってほしい。
だけど「一発OKにできない私が悪いもんね。もっと仕事ができるようにならなきゃ」とも思うので、仕事ができる私にはなりたいというのが悩みと言っては悩みだけど、それは私がもっと頑張れば良いだけだからと、"この状態が問題である"と認識しません。
ところが、実はこの場合、
「私の判断は危なっかしくて人に見ていられないと思われるから、誰かに指示を仰がなければならない」
という潜在意識の思いが隠れていたりします。
幼少期に「いつも一人でできる?」って心配されていて、お母さんの許可を取るようにしていたし、自分でも自分の好きにするのが怖くて仕方なかった、という心のキズが見え隠れします。
そして、
「そんなに心配しないでよー。失敗するかもしれないけれど、自分でもやってみたかったよー」
という本音も浮き上がってきます。
幼少期の心のキズから、大人になった今でも"私は危なっかしくて心配される人”だと信じているから、その状況が普通で当然で仕方ないと心の奥底で思い、疑問になりません。
本当の私は
「失敗でも下手でも自分でやりたい」
と思っているけれど、
「私の判断は危なっかしいから自分でやっちゃダメ!誰かに聞かなきゃいけない」
の思いの方が強いから、我慢していることに気づかず、本音を押し殺して、不満が知らず知らずに溜まっていく。
これが積み重なると、毎日がなんとなくつまらないなってなるし、仕事辞めたくなるし、
「生きてても面白いことなんてない。生きてて何がいいんだろう」
みたいに虚しさを感じることになっていきます。
逆に言うと、このひとつの心のキズが意外にも自分の人生全般に関わっているので、ひとつ解決するだけで驚くほど心が軽くなります。
つまり、実は不満に思っているけど、そりゃ仕方ないと普通そんなもんって当たり前にしてること、そこに自分が幸せになるヒントが隠れています。
以前にも書いた気がするけれど、私はずっと「選ばれない人」だと思ってきました。
例えば、会社員時代の会議でのこと。
会議で私が何か意見を言ったとしてもスルーされ、同僚が同じことを言った時は採用されて、その方の意見になってしまう。
例えば、学生時代に友だちに「これって答えなんだと思う?」って聞かれた時。
私が答えても納得されずに、追加で他の友だちに意見を聞きに行かれてしまう。そしてその友だちが言った解答を採用される。
ついでに言うと、友だちとご飯を食べに行った時に、店員さんが私が注文しているのに友だちに話しかける。
こういう出来事すべてに傷つき、
「私って本当に選ばれないし当てにされない」
と思ってきました。
当然、男性にも選ばれないと思っているので、男性とお付き合いすることになっても、他に候補がいないからだっていう思考になるし、いつ振られるんだろう、と自然と考えていたりします。
だから、昔の私のデフォルトは「リア充爆発しろ」笑
私の不満は、人の目に映らないこと。
当たり前のように、自分に華がないだとか、能力がないだとか、性格が悪いんだとか思って、仕事ができる人になろうとしたり、良い人になろうとしていました。
だけど、この不満をよくよく見ていくと、
「お父さんに好かれたかった」
という思いにたどり着きました。
え?どうしてそうなる?って思われると思いますが、順番に説明します。
私には弟がいるのですが、幼少期に父が弟には色々教えようとしていました。
「英語だったり野球だったりを弟に教えようとするのに、どうして私には言わないんだろう。お父さんは弟の方が可愛いんだ。好きなんだ」
と思っていました。
また、母がとても美人で、母の昔の写真とか見ても全然色あせて感じず、なかなかこんな綺麗な人いないよねってみんなが言います。
そんな母を父はめちゃくちゃ大好きで、母の気を引くことに必死な様に私の目からは見えていました。
そんなことから、
「男じゃないから弟みたいにお父さんの気を引けないし、美人じゃないから女としても可愛がられない」
という思いが幼い私の中に膨らんだのです。
いつの間にか、パッとしないのが私という人で、それが私の現実になったのです。
その思いが「パッとしない人」と感じる出来事を引き寄せるし、誰もそんな事言っていないとしても、そう言われているとしか思えなくなっていました。
逆に言うと、ずっとこの先の人生もパッとしなかったわけで、ずっと誰も私に振り向かないという思いを抱えて生きていく羽目になるところでした。
では、この呪縛が解けてみたら、私がどう変化したか。
不思議と「何が何でも私の意見を通さなきゃ!」という思いが消えていました。
どうせ「店員さんは私と話したくないんでしょ」っていう思いも湧いてこなくなっていました。笑
逆に、選ばれる人になっている自分を受け入れています。
それまでは何かに選ばれたりしても、
「いやいや、何かの間違いでしょ。人がいなかっただけだよ」
と自分で勝手に否定していましたが、素直に嬉しく思えるようになります。
自信を持って仕事をしているし、パートナーにも愛されていることも実感できるようになっていました。
めっちゃ幸せだったんじゃん!って気づいたんですね。
日々の不満から自分の本音を見つけて、心のキズに気づけると、だんだん自分にかけた呪いが解けていく。
そうやって霧が晴れた時に、目の前にちゃんと幸せがあったことが見えてきます。
あ〜幸せ!って満たされる感じです。
目の前の霧が晴れた先に、どんな世界が見えてくるのか。
それは十人十色で本当に人それぞれ。
毎日カウンセリングしていると、どんどん意識の下から新しいご自身が顔を出してきて、すごく感動します。
それはご自身の想像を超えてきます。
ぜひ、未知の世界を見てもらいたいなぁ、と思います。
そのために、まずは自分の感情を殺さないこと。
結構、無意識に自分の感情をダメだと否定しています。
毎日がつまらないと、私の天職は何?私の使命は何?と探したくなります。
でも、いきなりそれを考えても答えは出ないと思う。
遠回りのようでも、まずは自分が毎日どんな感情を持っているか、ご自身の不満を洗うことが、本当の願いにたどり着ける近道です。
不満から出てくる望みも心のキズも人それぞれ。
そこに個性があります。
Spiritual Anatomy®のオフィシャルアプレンティスとして活動中です。
対面セッションは東京で行っていましたが、現在はSkypeのみです。
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