結婚できないと思ってたのに結婚した話。
突然ですが、先月結婚をしました。
私が結婚して、まさかのウェディングドレスを着ることになるとは、きっと昔の私が聞いたら驚くことでしょう。
結婚とか私には無縁で、ぶっちゃけ一生起こり得ないと思っていたので、結婚願望はないとか、のたまっていました。笑
なぜって、私が手指欠損だから。
どうやら裂手症というみたいです。
幼い時から、この両手は気持ち悪くて一緒にいたいと思われないし、人に不憫だ可哀想だと思われて差別されると思ってきました。
だから正直、こうやって自分の障害について、平気で人に話せる日が来るとは夢にも思いませんでした。
それくらい、私にとっては必死で隠さないと人の輪の中にいられないという思いが強かったんです。手なので、隠せるはずがないのに。笑
障害者手帳も生まれながらに持っていましたが、中学生くらいの時に捨てました。
毎日通学する路線バスの運転手さんに、障害者手帳を見せるのが苦痛で屈辱だったから。
私が人と違うって自ら知らせて差別されに行くみたいで、すごく嫌だった。
当然、恋愛もやりにくかったです。
気味悪がられて、私と結婚したいと思う人なんていないだろうっていう根本的な思いがあったから。
まさか手指が欠損しているとか人は思わないから、意外に気づかれないんだけど、指摘されるとすぐその人から離れたくなるし、指摘されなくても関係を続けるのが怖くなる。
もしくは、五体満足で綺麗な人が現れたら振られるだろうとか、いつ振られるか考える。
あと、小学生の頃とか男の子に散々からかわれて来たための男性嫌いも根強くありました。
そんな私がMOMOYOさんに出会い、自分を見つめ直した結果に、そんな自分も心底愛おしくなったのは、これまでnoteに書いた通りです。
それでも、結婚は別にしなくていいなーって思っていたんだけど、気が変わったのはMOMOYOさんに言われたから。
「ヒーラーは全方位クリアであるべきで、むしろ苦手に飛び込んで乗り越えるべき」って。
そうやって出会った彼は、私にとってめっちゃ苦手を提供してくる人。笑
当たり前だけど、生きてきた道が違うから、考え方とかすべてが目から鱗でした。
印象的だったのは、初めて私の母と会った時です。
私はこんな感じで障害のこととか全く何とも思ってないから、母が気にしていることをすっかり忘れていました。
和やかにご飯食べてたら、母が唐突に涙ながらに、
「この子の手のことは知っているでしょう?あなたのご両親とか親戚の方とかが心配されるかと思うけれど、この子の手は遺伝性じゃないから。この子の妊娠中に私が悪かっただけだから、大丈夫だからね」
その時、改めて実感したのです。
母はずっと私のために十字架を背負って生きてきたんだなぁ。
これにどう反応したらいいのか困って慌てたのは、彼です。
「僕もだんだん頭髪が薄くなってきていますし、遺伝的に癌になる家系だったりしますし、僕にもいろいろあるから、お互い様です」
咄嗟にしどろもどろになりながら、言ってた。
ちょっとほんとに髪薄くなってきてるんですよね〜!って必死にフォローしていたんだけど、おかげで帰り際には真剣に母に頭がハゲることを心配されててウケた。
後日電話でも母に、
「全然気にしてないみたいに言ってたけど、絶対気にしてるから、あなたが対策を色々考えてあげるのよ!」
って真剣に言われて、またウケた。
私はいったいどんな対策を考えたらいいのでしょう!??
彼に伝えたら、私が怒られた。
あの状況じゃ自爆するしかないじゃん、お母さんが指のことを気にしてるかもって、なんで事前に教えてくれなかったのー!って。
・・・マジごめん。。
彼の言葉の通り、私もいつからか自分の障害を特別なものと思わなくなりました。
誰しもコンプレックスはある。
人にとっては何そんなことで深刻になっているの?っていうことが、本人にとってはめちゃくちゃ深刻で世界一不幸と思わせてたりします。
それが私にとっては障害だったけど、他の人にとっては身長が高い低いとか、貧乏とか、同性愛者だったり、独身であることだったり、専業主婦であることだったり、仕事が覚えられないことだったりする。
誰しもが何かしらコンプレックスやら悩みを抱えていて、何も私が特別な悩みではないという至極当たり前のことが、お腹の底から理解ができるようになりました。
本人にとって深刻な悩みだったら、目の下のほくろも、髪の毛が薄いことも「障害」であるということ。
健常者と障害者という分け隔てはなかったということ。
もちろん、私の障害が日常に何ら支障がないから言えることだと言われれば、そうだろうと思います。
だけどやっぱり、全く何もかも同じ人なんていないんだから、個人個人がいるだけなんだから、そこにはただ「個性の違い」があるだけで、私は私だと胸を張っていればいいんだなーとわかったことで、すごく世界が変わりました。
私の障害について何か言ってくる人が現れたとしても、それを私が気にやむことはなく、むしろその人は私が付き合う必要のない人なんだというだけなんですよね。
改めて、私は自分の個性に胸を張っていこうと彼と母のやりとりで感じました。
ふたりにすごく感謝です。
しかしほんと、ウェディングドレスを着たいと思わないと人に言ってドン引きされていた私だったはずなんだけどな。なんだか結婚式に向けて準備にバタバタしてます。
ほんとにいまだに信じがたく驚きです。笑
あ、ちなみに彼は全く髪が薄いとか気にしていません。笑
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